元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

森信三先生「しつけの三原則」


[引用]森信三先生「しつけの三原則」|(改題)ひとり公論

森信三大先生のお言葉。これを男尊女卑といわれようがなんだろが、オイラは森先生についてゆくぜ。アタリマエのこと、正しいことしかいってねんだから。正しいことを正しいと言って何が悪いか。

(以下、引用)

「しつけの三原則」森信三(教育者)『致知』1985年11月号
1、朝、必ず親に挨拶をする子にすること。
2、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。
3、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。

じゃ、このしつけのコツはというと、まず、母親自身が、ご主人に対して
朝の挨拶をハッキリするようにし、また、ご主人から呼ばれたら、必ず「ハイ」とはっきりした返事をするように努力することです。
この「ハイ」という一語によって、その人は「我」を捨てるわけです。
つまりそれまでの意地や張りの一切を投げ捨てるわけです。
同時に、それによって当の本人はもとより、一家の人びとの雰囲気までが変わりだす。

昔ね、登校拒否の中学生をもって困り抜いたお母さんから相談を受けたんですがね、その解決法はただ一つあるだけで、それは明日からあなたがご主人によく透る声で「ハイ」と返事をされることですといった。
その人はその通りしたんでしょう、その子どもはその後11日目にはもう登校しだしたとのことでした。

「ハイ」という言葉が本当にいえたら、非行少年でも徐々に変わってくる。ところが、本当に「ハイ」がいえる婦人は百人のうち、二、三人じゃないかな。
表現を変えればね、これだけの俸給を得るために、主人がどれほど下げたくない頭を下げ、いいたくないお世辞をいっているか――ということのわかる奥さんにして、初めて聡明な母親となるわけです。