元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

武田邦彦さん みんな逃げた。黙ってた。

ameblo.jp

後世に伝えていかないとなあ。一燈照隅

3 月12日の原発事故が起こってから数日以内にNHKや朝日新聞それに主要なマスメディアの記者さんは一斉に福島から待避しました。そして「30キロ地 点の固定カメラ」での映像を流したのです。なぜ記者が福島から待避したのかとお聞きしたら「労働組合がうるさいから」と言った記者がいました。

い ずれにしても「被曝が危険だから全員待避」の指令をだしそれと同時に福島の人には「被曝は大丈夫」とか政府の「直ちに健康に影響は無い」と報道しつづ けました。このことについて報道は自らの行動を報道しなければならないと思います。報道だけが治外法権であっては日本の報道の健全性は確保できません。

そ の後1ヶ月ぐらい後にいくらかの記者さんは防護服を身につけ線量計を持って福島に入りました。そこで彼らが見たものは「何事もなく普通の服で線 量も測らずに」生活していた人たちでした。私の知り合いの記者の一人は「あのときのインタビューは辛かった。なにしろ私は防護服に身を固め線量を計りな がらおそるおそる被災地に入ったのにそこには普通に生活をしていた人がいたのです。それも私たちが「安全だ」と言ったことを信じているのです」と話し てくれました。

このような行動と合わせて定点カメラでとった映像がネットに流れると「著作権」によって削除したりこれまでの論調と正反対の「被曝しても大丈夫」という記事を書いたりしたことによって日本の報道は平衡感覚を失ってしまったのです。

何 を記事にすれば良いのかさっぱり判らなくなった報道は矛盾したニュースを流し始めます。チェルノブイリの悲惨な映像東京湾の汚染などの映像高い線 量のマンションに住んだ人の悲鳴などの「危険側の報道」と福島の農家を助けよう瓦礫を引き受けよう給食を拒否するのはモンスターだという「違法記 事」を書き続けたのです。

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これまで台風予報花粉予報をしてきた新聞やテレビが被曝予報報道をしないので福島の自主的に流通する汚染米の多くが外食産業に流れたとの噂もその事実がさっぱりわかりませんし1月23日の地震それに関東各地で上がった線量率についても記事になっていません。

このような新聞テレビは見れば見るほど間違った情報に囲まれてしまうのですが事故直後の自分たちの態度に対する罪悪感が抜けるまで正しい報道はされないと思います。