元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

竹熊宜孝「食十一訓」

※一部略しています
一、つばは良薬、胃の薬 かめばかむほどききめあり
一、腹は八分目、胃の門限は九時である
一、草を楽しむと書いて薬という 薬は飲むでなくたべるもの
一、小豆、大豆は肉に劣らず いのちながらえ病なし
一、品物の山で病になる これ癌といえり
 白米は粕とも書く 共に読んで字の如し
一、文明病は砂糖漬 甘い甘え、甘やかす これ文明病の遺産なり
一、塩なくては生きられぬ だが血圧も高い低いは塩加減
一、食養生とは食うだけが能じゃない 食わぬも養生の一つなり