元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

マネーまぐから抜粋 不満増殖機

抜粋・紹介

参院選、中国、為替、金利…キーワードで読み解く07年下半期の相場
【2.目前に迫った参院選、株価への影響は?】
≪矢口新氏(ディーラーズウェブ)≫
投資家はどれだけ今の政治に期待しているのでしょう?小泉政権以来、理念や政策の内容はともかく、やり方は「数に物を言わせた、強行採決」です。与党に属していても、単なる1票になることを潔しとしなければ、反逆分子として処分されてしまいます。そして、信条を曲げなければ復党もできないのです。加えて、国会でまともな議論も行われず、重要法案が次々と強行採決されていくのをみると、全体主義的などこかの国の風景を見ているようです。その点は野党も大差がなく、参院選候補者の顔ぶれは、国会決議での1票だけが欲しいという本音が丸見えです。
自分自身の判断でリターン・リスクを判断し、他人に迎合することなく信念を貫いている事業家や投資家の、どれだけの人が今の政治を評価していることでしょう。数に支配される政治では、少数派は無力に等しく、多数派でも数としか見なされません。一般国民だけでなく、政治家にも無力感が広がって当然でしょう。
そういう見方ですから、私は「与党大敗・野党大躍進」、「与党勝利・野党敗北」、「与野党引き分け」のどのケースでも株式市場に大きな変化はないとみています。政治は、経済をあまり邪魔しない程度にやっていてくれればいいというスタンスです。それでよくないとは感じていますが、いま自分にできることを一所懸命にやることで社会に貢献したいというのが、前向きな一般の有権者ではないでしょうか。

(抜粋・紹介おわり)

この矢口氏という方の素性はよく知りませんが、この方の考えかたはとてもよくわかりますね。。
「政治は、経済をあまり邪魔しない程度にやっていてくれればいい」
「いま自分にできることを一所懸命にやることで社会に貢献したいというのが、前向きな一般の有権者ではないでしょうか」

人生観、のような、「こうありたい」的な、または反面教師

  • なぜ? の嵐(不満増殖機)

「昨今の若者は〜」論にもなってしまいますが、この豊かな高度資本主義社会で、「楽な」生活を送っていて、なぜ不満をどんどん蓄積させてゆけるのかが、わからないんですね。

ここがジェネレーション・ギャップなのかなあ、と考えていたのですが、その不満体質は、我々世代にも侵食しているのは間違いなくて、だから、「世代間連帯」を謳っている私は危機感を感じているのです。

その不満というのは、精神的なものばかりなんですよ。「確かに生活は楽かもしれない、でも、精神的に満たされない。。」

そんなことは本来、他人には知ったこっちゃない話だと思うのですが、いわゆる「カウンセラー」などは、こういう人種に対してどういう対応をしているのでしょうか? 「あなたの言うこともわかります」とあいづちを打っているだけなのでしょうか?


精神的不満足の発生要因は、確かに一概にはいえないのでしょうが、その要因を(逆に)豊かな生活のせいにするのが、サイテーだと思うのです。
「生活が豊かになったから、不満」というのはそもそも間違っていませんか。

豊かな生活を送らせてもらっている免罪のために、わざわざ、小さな不満を見つけてきて「ほら、私もこんなに不満だらけで、楽しくないんだよ?」と聞かれてもいないのに他人にふれまわっているように見えてならないのです。


ありがちな結論ですが、まず、自分はどれほど恵まれているか、ということを見つめなおしてみる必要はあるでしょうね。

それと、その中でも大切なのは、自分が恵まれている(「楽」している)のは誰か周囲の人間が頑張ってカバーしているのではないか、ということ。
世の中は、「楽」している人間を「楽」してない人間が支えているから、成り立っているのだということ。


コドモ(ひな鳥)じゃないのですから、口をあけてれば何かを入れてくれると思っているオトナが多いですよね、最近。
いいオトナが。。
しかも、自分は何も与えないくせに「(ガマンして)口をあけてんだから何かいれろよ!」と逆ギレする。

「状況」は豊かで、楽なんだけど(口をあけていれば何かが入ってくる)、逆ギレする状況を自ら作り出して不満を表明する。


口をあけても何も入ってこない、と不満を表明するまえに、まず、誰かに何かを与えたり、施したりしてみたらどうですか。


なぜ、そうなってしまうのか。。 どのような教育を受けてきたのか。。
ムカシは「親の顔が見たい」でしたが、今は、そのヒトが高校ぐらいまでに携わってきた生活環境すべてを見てみたいですね。完全なる反面教師として。