時間管理と生産性(同世代ガンバレ!)
時間管理と生産性(同世代ガンバレ!) - シニアICT土方の【IT公論】
とある企業の上層部(部長クラス)が、「自身のタイムスケジュール管理を変革しよう!」と啓蒙している。
それに対する部下の反応は、冷ややかだ。
そんなのアタリマエだろう。まるで、部下の時間管理が問題で、皆の残業が減らないのだ、といったような物言いだからだ。
こういうの、ものすごくハラ立つんだよなあ。自分はフリーで企業に常駐している身で、その会社の状況をけっこう俯瞰でみれるから。
今、管理職のヒトたち、オイラと同世代のヒトたち。。
こういうふうにあたかも部下が悪いかのような言い方で啓蒙してない?
それじゃあ「ゆとり世代」はついてこねーよな。
でもさあ、残業の問題ってもっと繊細な問題なんだよ、実は。
管理職は部下に、「(すべてをなげうって)帰れ!」といえるか? 自身の裁量で。
会社のくだらねえ「No残業デー」みたいのに寄りかかることなく。。
それができねんだったら、自身が死んで(死ぬほど働いて)、部下の作業ボリュームを減らすことだ。
上層部が部下の作業ボリュームを可視化して減らしてみないと、部下は「時間管理」っていうかたちで応えてくんないよ。
(ちなみに、外注も同じ)
ゆとり世代の社員教育はただ「やれよ」じゃきかないよ。そんなん知ってるでしょう?
もうさあ、違う時代に入ってきてるんだよ。
社内ブログとか掲示板とかでね、時間管理とか、定時帰宅とか、早く会社にくると効率がよいとか、そういうのを地道に啓蒙してる年寄りがいるのね。
「時間管理で変われる!」みたいなさ。
そんなことよりそもそも仕事多すぎだろ、だから残業減らねんだよ、と、社員は思うよね。(自身の生産性は一旦、棚に上げて。。)
それはある意味間違いではない。
上層部は、社員に、必要以上の頑張りを求める。「給料払ってんだぞ」と脅す。
でも社員からしたら、もしそこで長く続けるという前提なのであれば、常にピークパフォーマンスではいられない。だから会社側も、社員に対して常時ピークパフォーマンスを求めてはいけない。
でも、定時時間内は全力を尽くせ、と。それならわかる。ただし、全力を尽くした人間が定時で帰れるという保証がとれるならば、だ。
なぜ社員が時間管理ができねーかっていうと、その大きな要因は、「現場の空気」に勝てないからだ。そして上層部は、空気は空気だから、下から「空気」のせいだと突き上げをくらったところで「空気なんて知らん!」と突っぱねられる。
「空気」とは具体的にいえば、前にも書いたかもしれないけど、定時帰宅を数日続けると「あいつヒマなんじゃね?」と思われる風潮のことだ。