元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

(ベトガーの13徳目)

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サラリーマン必読(以下再録)

「伝説のセールスマン/ベトガーの13徳目」田中真澄(社会教育家)『致知』2007年7月号特集「機を活かす」より────────────────────────────────────
独立以来、私が強く感じているのは、人生とは「一引き、二運、三力」であるということです。
どんなに腕があっても、まずは「あなたを使ってあげる」と、人様に引っ張り上げてもらえる機会を得なければ、
永遠に能力を発揮することはできません。
そういう“引き”の機会をどうつくるか、それが人生の勝負です。
その一番のポイントが、フランク・ベトガー(※ダメセールスマンから一念発起をして全米一位になった伝説の保険セールスマン)が一貫して説いている
「積極的に生きる姿勢」
「情熱」
だと私は考えています。
なぜなら成功者ほど前向きに燃える人間であり、自分と同じように必死に生きる姿に共鳴共感して「おまえ、なかなかいいじゃないか」とチャンスをくれるのです。
とはいえ、ベトガー自身は生まれもって情熱的だったわけではなく、「青年時代の私は無愛想で、ひねくれた性格で、人づきあいは悪く、まことにもって可愛気のない若者だった」と著書に記しています。まして販売外交員になった当時は、野球選手としての夢を断たれ、「私の生涯にとって、最も失望落胆のどん底にあえいだ月日だった」といって、陰鬱な気分では到底契約は取れず、自分はセールスマンに向いていないと思い、毎日求人広告を見て転職を考えていたと述懐しています。
そんな彼に影響を与えたのは、デール・カーネギーでした。どんな職業に就くにしても、人怖じしない性格にならなければと考えたベトガーは、カーネギーの主宰する話し方教室へ入りました。そこでカーネギーの情熱溢れる話し方に心動かされ、自分も情熱を持って人生を歩もうと決意するのです。
さらにカーネギーはベトガーに『ベンジャミン・フランクリン自伝』という本を薦めます。十歳で学校教育を終え、写植工からスタートして印刷業で成功を収めた後に政界に進出、アメリカ独立宣言の起草者の一人となったフランクリンは、米国で最も成功した人物といわれます。彼の成功の陰には「フランクリンの十三徳目」がありました。自らを鍛える十三の徳目を選び、一週間に一項目ずつ全力を傾けて体得するよう努めたことは周知のことです。ベトガーはフランクリンと同じフィラデルフィアの出身でした。郷土のすばらしい先輩に学ぼうと、フランクリンの十三の項目のうち、六項目をそのままに、七項目を自分の仕事に役立つものに入れ替え、同じように実践して自らを変革したのです。
【ベトガーの十三徳目】
1、情熱
2、秩序(自分自身の行動を組織的にすること)
3、他人の利益を考える
4、質問
5、中心問題(真の問題を捉える)
6、沈黙(相手の話をよく聞くこと)
7、誠実(信用を得るに値することをする)
8、自分の事業に関する知識
9、正しい知識と感謝
10、微笑(幸福感)
11、人の名前と顔を記憶すること
12、サービスと将来の見込みに対する予想
13、販売を取り決める(購買行動を起こさせる)