元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

「鈴木大拙の風光」


「鈴木大拙の風光」 - 元祖【ひとり公論】

 

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平成十二年六月二十五日 NHK教育テレビ 「こころの時代」]
大谷大学講師 別宮(旧姓 岡村)美穂子(べっく みほこ)
京都大学名誉教授 上田閑照(しずてる)  

上田閑照
鈴木大拙)先生が途中で日本に帰って見えた時、学習院で先生が教えた人たちが先生を迎えて、一晩一緒に過ごされたことがあるんですね。その時に、ある人が先生に、「アメリカで禅の話などして分かるんですか」と、先生に聞いたんです。その時は間髪を入れず、

「君たちは分かるかね」と。

金光寿郎:
フロムさん(Erich Fromm:社会思想家、精神分析家:一九○○ー一九八○)が、ヘリゲル(Eugen Herrigel:ドイツの哲学者で東北大学で教えていた。滞日中、弓道を学ぶ。:一八八四ー一九五五)さんの『弓と禅』(原文ドイツ語、一九四五年)を読んで、「弓のような武器がなんで禅と関係があるのか」ということで、非常に興奮して(鈴木大拙)先生に質問したら、先生は、 
別宮(旧姓 岡村)美穂子:
「そういうふうに思って いるあなたは誰ですか」。