元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

水道橋博士の「博士の悪童日記」2002/1/25

水道橋博士の「博士の悪童日記」2002/1/25
車中、猪瀬直樹「ラストチャンス」読了。風邪薬のくだり。

 僕が駆け出しのころに、知り合った幾人かのライターは自分には能力があると
 勘違いして、絶えず飲んでばかりいたが、みんな消えていった。
 当たり前である、仕事をしていないのだから。市場での自由競争となると
 毎日が仕事だ。毎日原稿を書かなくてはいけない。それからまた飲む。
 そしてわずかに寝てまた起きてやる。こうやって厳しさを、厳しいと思わずに
 やっていかないと市場社会から脱落するわけだ。とても風邪なんか引いてられ
 ない。風邪など根性でなおる。実際に風邪薬は3倍飲むと治る。僕ぐらい
 年配の人は知っていると思うが、昔、お尻にペニシリンを打ったら一回で
 治った。しかし、10万人に一人くらい死ぬことがあった。 (中略)
 10万人に一人くらい死ぬがそれくらいのリスクを覚悟を決めて生きていると
 平気になる。

自己責任について、書いている話だが、業界人で、しかも締め切り仕事も多い俺も、風邪で休めるわけもない、俺には、ここで言わんとするところ、よ~ くわかるが、それでも、この記述は、揚げ足をとられるのでは……と心配になる。
ま、俺は、サラリーマンをやったことがないから、今、言われてる、痛みを伴う改革の痛みに、鈍感だ。それでも、なんでも政府のせい、政治のせい、で、語る 生理がよくわからん。ずっとノンポリだったことも大きいが、政治が悪い~なんて、国民の声をもったことが一度もない。さらに言えば、「売れないのは事務所 が悪い」って飲み屋でくだを巻く芸人を見るのも、昔から、不思議でしょうがない。
てめぇが悪いか、才能がないに、決まってるじゃん。