元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

いまさらインターネット論(シェアの精神)

いまさらインターネット論(シェアの精神)
インターネットの世界っていうのはさ、まあオイラみたいなIT土方がエラソーにいうのもなんだけど、インターネット黎明期にオイラが解釈していたのは、それは"share"のスピリットだということ。

世界中のネットにつながる人間たちが、ネットの世界では(せめて)平等に、それぞれの叡智をシェアして、あえてサヨク的にいっちゃえば理想の社会をつくりましょう、と。

理想の社会ってのはね、ヴァーチャルリアリティの中に構築するんじゃなくて、みんなが「つながる」ことによってリアルワールドがよくなればいいな、っていうこと。

それぞれがほんの少し叡智をシェアすることにより、wikipediaみたいな一大勢力が生まれてくる。そしてgoogleやyahooはネチズン(死語?)の検索という叡智をすべて飲み込んでしまい、公開してるフリして隠している(フザけている。。)

インターネットのインパクトってのは、すごかった(過去形)し、主に先進国のヒトたち、特に為政者は恐怖すら感じたのだと思う。こりゃやっべーな、ぐらいに。

叡智をシェアするとこんなすごいメディアになりやがるのか、と。。

で、今問題になっているらしいのは、そもそもネットのインフラが整備されていないところはどうすんだよ、と。ますます先進国とそうでない国との格差がひろまっちゃうじゃ~ん、みたいなさ。

このハナシは僕にはデカすぎるし、先進国に生きていて十分にネットというインフラを享受している我々が語ったところで高飛車にすぎないので、省略。

あとね、僕がパーソナルなところで問題だなあと思ってんのは、なーんか、カンチガイしてるヤツがふえたなあ、と。。 そのへんの問題。

おおざっぱにいえば、ヴァーチャルな世界でしか「自分の実力」とやらを発揮できないヤツが増えたということ。

もっと具体的にいうと、皆が皆ほんの少しずつ叡智をシェアするんじゃなくて、ネットの世界を、居心地がいいもんだから「主戦場」にしちゃおう! と、 ヴァーチャル移民するヤツらが増えてきている。これはね、ブロードバンドというインフラが整備されるのとあわせて一時期、爆発的に増え、マスコミにも取り 上げられ、沈静化しているように見えるけどじわりじわりと次の世代がフォロワーになってきている。
テレホーダイのころはそれほど爆発的にはふえなかった。。)

どっぷりのめりこみすぎってこと。ただの幻想にすぎないのに。。

インターネットの世界って、かつてのキ●●イたちが逃避していた幻想の世界を、キ●●イではなかったけれどもそれに近いところにいた技術者たちが見事に具現化した世界というかね。。
「幻想を現実のものにした」っていうと定義矛盾してるかもしれないけど。。

この世界を生んだヤツらにとっては逃避先だったんだと思うよ。でも、その後に、shareという理念を広めていったエヴァンジェリストたちには、「逃避」などというネガティブな考えはなかった。

そして、インターネットというのはビジネスに呑み込まれてゆくわけだが。。
僕はこのギョーカイにどっぷりなはずなのに、そのへんからようわからなくなってきている。少なくともIBMが"e-business"とかホザきはじめたころには、なんだかもう、巨大なモノになってきていたように思う。

もう、遠いムカシの記憶で、あんましおぼえていないんだけれども。