元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

ピーター・ラッセル

現在の経済システムが最も起こってほしくないと思っていることは、私達が目覚めて、自分達が買わされている物の大部分は、本当は必要のないものだ、と気がついてしまうことです。内的な欲求を満たすためには、物を消費することよりもっと賢明な方法がある、ということに気がついて欲しくないのです。そう気がついたら、経済を動かすモーターがなくなってしまうからです。私達の物質主義的な文化が、精神性の発達を真剣に考えようとしたがらないのは、これが一つの原因かもしれません。私達が物に執着しなくなり、物を持つことや、何かを行うことに夢中でなくなってしまうと、現在の経済システムが大混乱に陥ることを、おそらく無意識のうちにわかっているのでしょう。