「真剣さを笑うことなどできはしない」
抜粋・紹介
- Amazonの書評
- 作者: ティムオブライエン,Tim O'Brien,村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/05/10
- メディア: 文庫
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By "ピッピ。"
夢中になって読みました。
村上春樹も解説に書いていましたが、この物語の誰にも強く感情移入することができないのにも関わらず、
途中からだんだん主人公に対して、
「がんばれ、そう、それでいい、がんばれ」と励まし称えたくなる、
不思議な感情が生まれます。
穴を掘り続けるその懸命さを、不安を、真剣さを、
笑うことなどとてもできはしない。
(抜粋・紹介おわり)
自分が正しいと思ったことが実は狂気を内包していることに気づこうとせず、世の中と対峙しながら自分が正しいと思ったことを強硬に推進していこうとすると、その狂気が顕在化してしまい、さらに周りとの軋轢が強まってゆく。。
「正しい」とは何ぞや? というハナシです。
再録
自分はムカシ麻雀が好きでした。麻雀をだんだんとやらなくなってきたのも、自分の「変わり続けること」の一環なのでしょう。今の自分にとっては、麻雀で一晩、あるいは数時間時間を浪費するのはもったいなさすぎます。
ところで、自分は、あまり大勝ちもしないが大負けもしなかったので「公務員マージャン」などといわれていた時期もありました。勝ちもしないが負けもしないというのは本当でしたが、結局トータルでは負けています。当時の自分はそれを鵜呑みにしていて、自分は公務員にでもなるのかなあ、なんて考えていました。
そんな自分が現在、公務員にも会社員にならずにフリーで仕事をし、一発勝負の博打マージャンを打っていた仲間たち(社会に出てやっていけるのか? と周囲から危惧されていた人たち)がちゃんとサラリーマンをやっています。
麻雀には性癖が如実に出ますが、因果関係はあるのでしょうか? 実はないのでしょうか。
性癖と、就職する/しないのアクションというのはあまり関係ないのでしょうね。