人を引っ張り上げるには力が要る(比喩)
人をどこか下からぐいっと引っ張り上げたことがありますか?
引っ張り上げるには相当な力が必要で、具体的には引っ張り上げられる人より
も1.5倍以上は力持ちでなければ、自分が引きずりおろされる。
相手に悪意がなくとも、だ。
相手は死ぬ気でしがみついているのだ。それに対してこっちは余裕をかまして
(表面上は)引っ張り上げなければならない。
相手は両手で、こっちの片手にしがみついてくることがある。
こっちのもう一方の片手は何かにしがみついて必死に耐える。
ごく一般的な大人では、やっとこさ子どもを助けられるぐらいだ。ふつうの大
人は大人を助けることはできない。はっきりいって。
一人で助けようとせず、助けを呼ぶのが肝要だ。また、仮に、そこから逃げ出
したからといってそれは必ずしも弱虫とは限らない。自分ではゼッタイに助け
られないとわかったときに逃げる、というのはふつうの庶民の行動だ。他人は
それを責めることなどゼッタイにできない。てめえが同じ立場だったらそうす
るに違いない。
このたとえは人生のいろいろな局面のたとえだ。