元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

身体をいたわる~その2 「ジイさん」も。


身体をいたわる~その2 「ジイさん」も。|(改題)ひとり公論

 前回は、脳ではなく身体からのサインを逃さないようにしましょう、特に、「ベン意」はもっともわかりやすい身体からのサインなので従ってあげることで身体との信頼関係を築きましょう、ということを書いたつもりです。

 さて、「ショウさん」(「ベンさん」との対比で点このように呼びますけども)について前回あまり書けませんでしたが、ショウさんの「サイン」にももちろん従うべきです。ショウさんのサインを無視し続けると一般的にいえば膀胱炎になりますし、ためこんで我慢していいことなどひとつもありません。

 また、ショウさんのサインを感じたら席を立ってトイレに向かうのはもちろんのこと、そのついでにストレッチをしたりちょっと歩いてみたりと、軽い休憩の時間に充てるとベストでしょう。

 ところで、この一連の「ベンさん」の話つながりで、いくつか大事なことを記しておきます。



 まず、カミングアウトしていない人がほとんどなのでしょうが、この業界の多くの人は「ジイさん」とお付き合いしているはずです。私ももちろんそうですし、仲良くさせてもらっています。私たちは基本、座り仕事なのでジイさんと付き合わなければいけないのはある意味、宿命であって別に恥ずかしいことではありません。

 (ここまで書けば「ジイさん」とは何か、おわかりになりますよね)

 ジイさんがいったん出現すると、この業界から足を洗わない限りはおそらくひっこむことはないと思いますが、ジイさんもいろいろなサインを出してくれます。ジイさんのサインに耳を(心を? あるいは目を?)傾けて、仲良くしましょう。私の場合、不規則な生活が続いたり、食生活が乱れたり、強烈なストレスを感じたりすると、まずジイさんが何かしらのサインを出してくれるので、助かっています。


 次に、ほとんど世の中の人たちは知らないらしいのですが、「ベンさん」はクサいのがデフォルトではないのです。健康的な生活ができている人の場合、ベンさんは「本人が不快と感じない香り」を発します。(それは、他人にとってはどうかはわかりません)

 つまり、ベンさんがクサいときは、何かしら「胃腸が良くない」というサインなのです。とはいえ、もはや数十年にわたり、ベンさんのニオイサインに対して無視し続けてきた方がほとんどかもしれませんが。

 ベンさんの香りをコントロールするのは、大変重要な健康法です。そして、当然のことながらこれに対処するマニュアルはありません。しかし、トライする価値はありますのでやってみていただければと思います(今からでも遅くありません)。これからもニオイのサインを無視し続けると高い確率で「持病持ち」になってしまいます。その「持病」は、軽い場合も重い場合もあります。

 1つ言えることとして――前回書いた「信頼関係」ですね――ベンさんとの信頼関係を築くことができればベンさんのクサさはなくなってきます(ホントですよ)。肉を食べるとベンさんがクサくなるというのは一般的によく言われることですが、100%そうかといえば、そんなことはありません。やはり、食生活含めた全般的なライフ・スタイルの問題なのです。それぞれの身体条件にあった、無理のない(そして怠惰でもない)生活を送っているかどうかが、ベンさんのニオイでわかってしまうようです。



 最後に。自身が便秘にならないように気をつけたり、宿便を持たないようにすることは大事ですが、自分が住む家、自分の職場の机、ロッカーなども「便秘になったり宿便を持たない」ようにすることがとても大事です。簡単に言ってしまえば、「こまめに整理整頓して、ゴミをためない」ということですね。

 これは、不思議な相乗効果があります。自分が健康的な「ベンさん」が出るようになるとなぜか整理整頓をこまめにやるようになるケースと、逆に、「まず自分の周りの整理整頓を徹底することによりベン通がよくなるケース」、どちらもありえます。どちらからのアプローチでもかまいませんので、これもやってみていただければと存じます。