元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

不況を言い訳にし続ける会社(と社員)はダメでしょ

不況を言い訳にし続ける会社(と社員)はダメでしょ
ひとつ、予言をすることができる。

今「不況だから不況だから不況だから」と念仏を唱えている企業は、今後景気が上向き加減になってきたらどうなるか? といえば、「まだ予断は許しません! いまだ厳しい状況です!!」と、いつまでもいつまでも不況感を煽り続ける。

なぜなら、「不況」という言い訳ができないと困ってしまうからだ。
不況という状況が実はぬるま湯であって、不況を言い訳にしているヒトたちはいつまでもいつまでもぬるま湯に浸かっていたいと願う。

不況という言い訳があるうちは、乾ききった雑巾を絞るようにコストカットを続けられる。クビも切り続けることができる。社員に対して「この不況でも雇ってやってんだ ありがたく思え」と、不当な労働を強要することができる。
そう考えると、「ぬるま湯」というよりは一種のカンフル剤、麻薬のようなものかもしれない。。

 

景気が上向きになってきているときに、それに対応した新たな施策を打たないまま、そういう企業は当然取り残される。(ザマぁみろ、だよね、正直)
そういう企業は、「先進性がない」というレッテルを貼られることになるだろう。

新たな施策を「打つ」とは、「打て」と指示出しをして終わりではない。それが行われている状態のことだ。
企業の上層部は、施策を打とうとするだろうが、それが組織全体に浸透するかどうか。そこは上層部の腕の見せどころであるはずだが。。
うま~く責任逃れをしようと画策するヒトたちは多いようだ。

  

好景気が確実になってきた頃にやっと、「我々もこの好景気に乗り遅れないよう、がんばってまいりましょー!!」なんていって、後から必死こいて追いかける。
もう遅いのに。。

 
 

結局、これまでもずっと、いわれ続けてきたことなんだけどね、
状況が悪化してきたときに、とことん「工夫」をするか、安易にカンフル剤を打つ(たとえば、社員を第一に考えないヒト減らしとか)か、どういう対応を行うかで、企業組織の化けの皮は面白いようにはがれてゆく。

特に下請け的な会社に顕著なんだけどね、不況だからという言い訳とともに、自分の会社の業績が悪いのは「上が悪いから」の一点張り。
何も工夫をしようとしない。

こういう会社は、好景気のときは「上のおかげ」とはいわずにまるで自分たちの手柄のように吹聴するんだよなあ。
下請け体質が染み付いてる会社は、みていて醜い。

で、僕らのような社会的弱者が取引させていただいているのはこういう下請け的な会社、あるいは、下請け的体質が染み付いてる会社がほとんどなんだよね。

1年ぐらい前は、「不況」という状況に対して「いい迷惑だ!」と怒っていたのだが、昨年後半ぐらいから矛先が変わってきて、不況という状況は別によくも悪 くもなくて(つまり、雨だの雪だの、天気のようなもんだね)、それを言い訳にするヤツらのほうがホントの問題なんだなあ、と考え方が変わった。

そしてその考えはおそらく間違っていない。
ギョーカイ全体を覆っている閉塞感がまったく晴れないのも、カネの巡りが悪いからじゃなくて、言い訳体質にどっぷり浸かっているヤツらが頑張ってカネを巡らせないのが原因なんだろう。

 

結局、立場はどうあれ。。僕らのような社会的弱者も、企業組織の末端も、管理職も、経営層も、みーんな、個人から変わっていかなければならないんだよ。
上流から下流に「変われよ!」って伝言ゲームを続けるんじゃなくてさ。人任せじゃなく。。

「どう変わればよいか?」ってのは、実は僭越ながらこのブログで書き続けてるんだけどね。

まずは言い訳はやめたら? と。。まずはそこから。