元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

過剰な「安かろう悪かろう」

過剰な「安かろう悪かろう」

戦後は、ヒロポンを皆で回し打ちしても法的に咎められなかったり、問答無用でDDTを身体にかけられたり、絨毯爆撃で空から農薬をまかれたり (民家を避けることなく)したんですよ。

私は戦後は知りませんが、私が駄菓子屋で食べたお菓子たちは添加物バリバリでした。缶コーヒーも缶紅茶もむちゃくちゃ甘かった。ポテトチップは健康のことなどこれっぽっちも考えていなかった。

ドブ川は皆が洗剤を流すのでキタナく、クサかった。

農薬についてはホントに「爆撃」されたんです。「空襲警報」が鳴るんですよ。「今から農薬をまきます、避難してください」と。でもコドモたち は外で遊ぶのが楽しいから、避難しない。そうすると、空から霧雨みたいのが降ってくるんです。顔を上げると、何か「苦い」モノが口に入ってく る。。

 

それでも、私は今でもある程度頑丈ですし、食べ物の品質について過保護に守られている今の若い世代のほうが、なぜか身体が弱いといわれています。

それは、なぜですか? ということを考えてほしい。

結局何が言いたいのかというと、いつもと似たような結論ですが、「身の程を知り、身の丈にあった生活をする」ということ。

アナタは本当に、大枚をはたいて有機野菜を宅配で購入するほどの「豊かな生活」を送る資格があるのでしょうか?

結局、今も「庶民」というのは、スーパーで夕方、生鮮食料品が安くなる頃を狙って買いに行く、ぐらいが「身の丈にあった生活」なのではない ですか。

エコロジーに関心を持ち、自分の口に入る食品に過剰に気をつかって、それにかまけているうちに、あなたの部屋は汚れていませんか?

アナタは「庶民」ですか、否ですか?

アナタは何をすれば「豊かな生活」を送っているという実感が持てますか?

 

たぶん、そういうことです。