元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

佐藤一斎(2)

寒暑の節候、やや暦本と差錯すれば、人其の不順を訴う。
我れの言行、毎(つね)に差錯有れども、自ら咎むるを知らず。何ぞ其れ思わざるの甚だしき。

(引用終わり)
ちょっと異常気象だったりするとすぐ人間は口に出しますよね。暑いだの寒いだの。春に冬のような寒さ、とか、真夏なのに長袖、とかいうシチュエーションだとそれを楽しまずにどちらかというと「文句」に近くなります。

暦、気候の精度に比べると人間の言行というものは。。常に考え方がころころ替ります。それを口にして、自分に文句をいって反省することは一切ない。。

と、いうことだと思います。なので、アプローチとしては、ハプニングに対して楽しむ姿勢を持つ、というのもありますし、この佐藤一斎の考え方のとおりに自分が言行一致していなければ常にそれを咎め、反省し、一致していくようにするという「真面目な」スタンスもあります。
でも、あんまりクソ真面目でもだめで、まずは、自分はそういう人間であるということを認めてから、ですね。。