飽食の時代
2009-04-09 【重要】飽食の時代
幸せな環境を与えられているのに幸せになれないのは、すべて自己責任です。
という意味では、現在、ほとんどの日本人は幸せな環境を与えられているわけで。。
でも、多くのヒトたちは実際幸せにはなっていないわけで。。
たとえば、飽食であることに感謝すらできないということ。
着る服がたくさんあって、クローゼットを圧迫しているということ。
モノをいっぱい買って部屋が散らかっているということ。
世の中が清潔になってきたからアトピーや花粉症が蔓延するということ。
生活に困らないヒトたちが年間三万人自殺するということ。
カネ持ちの家の子が、イジメをするということ。
庶民の消費者が、カスタマーセンターに対してクレーマーになるということ。
哀れであり、滑稽なわけです。
飽食の時代から、昭和の時代を懐かしむムーブメントがありますが、あれは、ムカシのほうが幸せだったに違いない、という思いがあるのでしょうが、はたしてそうでしょうか?
昭和の時代は、みながみな、もっとガツガツしていたのではないでしょうか?
昭和の時代は、ただ単に「飽食」でなかっただけであって、幸せ感がそこかしこに蔓延していたわけではない。
あの頃は、未来をうらやんでいた。未来こそ幸せになれるに違いない、と。
で、未来になったら、どうなったか? 鉄腕アトムの時代は、訪れませんでした。
結局、「幸せ感」を感じている人間の割合は、変わらなかった。。
だから結論としては、(今のところ)どうあがいても日本人の「幸せ感」を感じれるヒトの割合は、変わらない。。
おそらく、戦時中であっても同じでしょう。
このままではゼッタイに変わらない。ではどうするか? というあたりから考えなければなりません。
モノが豊富になるとモノに対する感謝の念を忘れてしまい、不幸になる。
ではどうするか?
なんだか一気に、戦争とかしてしまって、またモノのない時代に戻ろうとするのでしょうか、人間というものは。
昭和の、質素な時代をうらやむだけで、決して戻ろうとしない。
戻ろうとしないのであれば、うらやむだけムダなのです。