元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

20071018 「根源的な闇」はみえたか?

【重要】「根源的な闇」はみえたか?

自分の意識の表層にある怒り、違和感、世の中に対する不満、などなど、ココロの中にその「思い」あるいは「思考」がどんどん溜め込まれてゆくわけです。その数ははっきりいって尋常ではありません。もしかしたら他人よりも多いかもしれない。もともと感受性が鋭いわけでもないのに。。

それらをどんどん書き出し(吐き出し?)て、それらをすべて取っ払った後に、「根源的な闇のようなもの」(by村上春樹)が残り、さらにその闇の向こうには「何か」があるに違いない、と今、信じて「書き出し」を実践しているわけです。

それは現在、ライフワークに近いものなので、早々に結論がでるものではないのですが、最近ふたつ、考えたことがあります。

ひとつは、その「書き出し」をしているときに、何か「奥底」がちらっと見えた、あるいは「タッチした」ような感覚を持つことがあります。

これは、書き出しの最中に「疾走感」を感じることができているときに、現出します。そしてその瞬間の書き出しの1フレーズだけが、自画自賛できるものだったりしますね。(膨大に書き出しているのに、たった1フレーズだけ!)

優秀なモノ書き屋さんというのは、このあたりの「感覚」をコントロールできるのかもしれません。だとしたらスゴいですね。

この、瞬間的に「タッチした」と感じられる「地点」、これが「根源的な闇」の入り口なのかもしれません。つまり、その「地点」だけを疾走感を感じながら書き出していると、いつの間にか、ものすごく深く「掘れる」わけですね? だから「奥底」が見える(ことがある)。

これはまさに河合隼雄さんの言う「井戸掘り」ではないでしょうか。

私の理想は、表面上の土の層をすべて取っ払って、根源的な闇をむき出しにすることなのですが、それは、まず、できるかどうかすらわからない。現時点では、たまに、ピンポイントで深く掘れる(偶然、掘れてしまう)ことがあります。

それだけでもまあよしとしましょうか、と。。