元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

永遠に続く無名性

my格言・my座右の銘(自作自演)

人生観、のような、思想の話

  • 永遠に続く無名性

無名でいる、とは、支配欲をもたないこと。権力を持たない(持とうとしない)こと、インディペンデントでいること。
マスコミにおもねらないこと。そして、ちょっと離れますが、日本を好きでいること。やたらと外国にあこがれて外国に飛び出そうとしないこと。それは、ほとんどの場合単なる逃げです。

ところで、今の若い世代は、てらいもなく「街を歩いていて他人に『あ、あれ●●(本人の名前)じゃない?』といわれたい、キャーキャーいわれたい」と言います。
つまりそれは、「永遠に続く日常からの脱却」と同じで、永遠に続く無名性から脱却したい、ということ。

これは、若い世代の性質が変わってきているのか、潜在的な欲求をてらいもなく口に出せる世の中になった、ということで世の中が変わってきたのか。。

これが、すごくよいことのような気もするし、悪いことのような気もします。

有名になろうとするのはとてもいいことなのですが、それによるリスクを誰か教えているか? と。

「悪いこと」となぜ思うかというと、いつも書いているようなハナシですが、そういう器がない人間が大量にそのようなことを考えるようになった(口に出せるようになった)ということ自体が、危うい。

それと、有名になる手段が現在、完全に「テレビに出る」の一点張りになってきています。
ネットでひそかに有名、などというのはほとんどどうでもよい。それが「テレビに出る」に最終的につながってくれば別ですが。


以前は確かに僕は、てらいもなく「有名になりたい!」と口に出す(出せる)ヒトに嫉妬の感情はあったのですが、今は高い確率で、ないようです。

なぜならそういうことを口に出すヒトの99.9%以上はそういう器の方ではないので。。

ムカシ、「横文字職業の人々」が実はほとんどが「クリエイター」ではなかった、ということをわかってしまったときと同じような喪失感。「あ、やっぱりそうなんだ。。」といったような。

結論は「選ばれるべきヒトは自然、選ばれる」というシンプルな結論。。
ところで、悪いことをして有名になるのはカンタンですよ?