元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

ムカシのインタビュー

本来の日記部分

  • 体調

二日酔いによる吐き気、頭痛がおさまったら寒気もおさまりました。このまま、気力充実のまま風邪もはねのけてしまえればいいのですが。

再録・継続

「社会というのは基本的には人間を叩きのめそうとするシステムだからね。僕が競争心やら嫉妬やらを持っていなくても、向こうが持っていれば、それは当然こっちにかかってくるわけだしね。そういうものの存在は感じるし、何の理由もない純粋な理不尽な悪意みたいなのも時には非常に強く感じます。僕は他人に比べてべつに感情的に鈍いわけではないから、それはもちろん感じますよ。でもそういうのは、自分なりに処理して生きていこうと思ってやってきたわけです。つまらない感情はなるべく持たないようにするとか、そういう感情を喚起する人間とはなるべくつきあわないようにするとか。べつにそれは自閉とかそういうんじゃなくて、ただ単に無意味な消耗は避けたいということですね。自分にとって大事なことと、それほど大事じゃないことを区別して考えたいと。無視できることは無視するのがいちばんだし、つまらないことで時間を消耗させたくない。そういうことです。僕だって人間の抱えるどろどろとした濁った情念のようなものを理解していないわけではないです。そういうものをひしひしと感じればこそ、僕としては確固とした自分自身の世界を描きたいという思いも生まれたんだと思うんです。」

「どろどろとした情念を正面に押し出した、まあ私小説的な小説の書き方もあるし、僕はそれが間違っているとは言わない。そういう小説ももちろんあっていいと思う。でも僕がやりたいのはそういうどろっとした情念を取り去ったあとになおも残る根源的な魂の闇みたいなものを描くことなんじゃないかと思うけれど。それはすごくむずかしいですね。でも僕のやっていることは、やろうとしていることは、決して不自然なことじゃないと思う。」


(再録おわり)

このインタビューの抜粋は、相当自分にとって重要だと思っています。だから、大事にしていこうかな、と思います。