元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

自伝を書きたがる人

【トピック】
眠いのをひきずったまま。。



【違和感】
以前、プレジデントビジョンというメールマガジンを購読しており、面白く読んでいました。が、いつからか、不定期で発行人の「自分物語」が始まり、強烈な違和感を感じて、購読をやめました。

たぶん自伝だったと記憶しているのですが、もしかしたら、近しい友人が書いているか、あるいは近しい友人が書いているような書き方にしているか、だったかもしれません。

先ほどの、地元本の話と少しつながるのですが、どうも、自分の物語を伝説化しようとするフシがあるんですね。言い方を変えれば、伝説にはなりえない、ごく普通の自伝なのです。

「ケンカに明け暮れていた」わけでもないのに数年に一回やったケンカの話にフォーカスして書くことにより「ケンカに明け暮れていた」というイメージを作り上げようとする、といった手法です。これはあくまで、たとえですが。。

自分が主役の話を自分で書くと、「ゴーマニズム宣言」と同じで、主人公である自分がものすごくカッコよくなってきます。これはもう苦笑する他ないですね。
ゴーマニズム宣言」はもう突き抜けていますし、「出過ぎる杭は風景になる」という境地まできているので、いいのですが。。

それはそれで構わないのです。自伝の目的は自分が素晴らしい、カッコよいことを後世に残しておくためにあるわけですから。

違和感の根源にあるのは嫉妬なんですよね。。それはわかっているのです。
心の奥底では、自分も自前のメディアをもってあれをやりたいんだろうな、と思います。
インターネットで日記を書いている理由も似たようなものでしょう。

何かに書いてありましたが、ビジネスマンのゴールが、日経新聞の自伝の連載(詳しく思い出せませんが「私の履歴書」でしたか)に掲載されること、というのは、とてもよく理解できます。

でも、自伝を書きたがる人に対しての違和感はなくならないと思います。

自伝を読みたくなるような人であれば問題ないのです。

自分が、他人に自伝を読みたい、と思わせるような人材か。。といえば、九分九厘Noですね。ですがこれから大逆転があるかもしれません。
自分で大逆転した、と感じられるようになったら、そして、「引き合い」があったら、将来的に書いてみたいものです。