元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

無と無駄と有について

blog.goo.ne.jp完全に黙殺されたエンジニアライフ(笑)

 

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前回(略)
SEの仕事は無駄が多いということ、特に通勤ラッシュと職場飲みは基本的に無駄である、といったようなことを書きました。

さて、ここ数回で「無」については私なりに定義してみました。それが世の中的に正しいかどうかはこの際おいときます。
日本人が実はけっこう好きな仏教的な意味での「無」― 無常観的な? ―は今はガン無視してください。いずれ気が向いたらそっち方面の話にも触れるかもしれませんが...
で「有」なんですけど、前回も少し触れましたが無でないという意味で有なわけですが、英語におきかえるとわかりやすい。私がイメージする「有」は"アクティブ"ということです。そういう前提で話を進めます。
そして、世の中の「有」のうちの6割ぐらいは「無駄」なんじゃなかろうか?と思っています。
これぞまさに「無駄足を踏んでいる」ということですね。

たとえば、ある人にとって
「有」(無でない時間)=必要時間1割+有意義なこと3割+無駄なこと6割  
という感じなのでしょう。
必要時間とは、たとえば身体を洗ったり着替えたり歯を磨いたり食事(純粋に生きるための)をしたりという時間を指します。
前回定義したとおり生活の「余裕」というのは無駄なことではなく、「有意義なこと」に入ります。
仕事は、(ほとんどの人にとっては)一部有意義なことに入り、ほとんどは無駄なことに入ります。
その理由については前回説明したので、反論があってもスルーしてそのまま読み進めてください。
仕事カテゴリに包含される通勤や飲みは基本的に「無駄なこと」です。  
みなさん、だいたいこんなもんじゃないですか?

また、1週168時間のうち、無(眠る+瞑想+休む)は一旦52時間と見積もります。
細かいツッコミはなしで!だいたいそんなもんですから!
日本の現役世代に限っていうと、人生において無の時間が31%ということですね。ということは、無も含めてあらわすと、ざっくり
現役世代の人生=無3割+必要時間1割+有意義なこと2割+無駄4割
となります。

有限な時間のうちの4割を(半ば意図的に)無駄にしている我々ですが、それを週に換算すると約70時間です!
1日10時間を無駄にしてるんですよ!驚いてください。
その内訳ですが、仕事関連の時間を56時間/週と見積もって8割無駄にしてるとすれば45時間。自身が無駄にしてる70時間/週のうち、6割以上は仕事ということです。
そして仕事をのぞく、プライベートでの25時間(1日3.6時間)の無駄時間については、いわれてみればそのぐらい無駄にしてるかも、と思いませんか(苦笑)。意味のないスマホいじり、なんとなくテレビを見る、出かけようか出かけまいか迷って気づいたら日が暮れていた、とか...
その25時間のうち、平日の無駄を2*5=10時間とすれば、休日分は25-10=15(時間)となりますので、休日2日として1日7.5時間は無駄にしているということです。でもまあ、それが平均的なSEかもしれないと思いませんか?
朝9時に起きて午前をだらだら過ごしてすべて無駄にして3時間、2時に寝るとして寝る前4.5時間(21時半以降)を無駄にしていると推測すれば、計算は合います。
それと、だらだら過ごしていなくとも、苦痛とまではいかないまでも楽しくない時間はほとんど無駄です。たとえばそんなに話したくもない人と会ったり、それほど行きたくもない会合に出るのも無駄です。
何かしら目的をもって鍛錬や、楽しくないことをしているのであれば別ですが、そんな崇高なことをやっているSEはあまりいないのが実情でしょう

ここまでは最初っから推論(試論)ですので根拠はありません(きっぱり)。20数年SEウォッチングをしてきて、だいたいこんな感じかな、と思っているだけですので悪しからず。
でも、誰にでも無駄にしている時間はありますし、無駄にしているという自覚(そして若干の後悔)もありますよね。1日のうちで30分でも、1時間でも、無駄にしていた時間を有意義な時間に変換していけるならば(オセロで黒から白にひっくり返していくように)、それだけで実は「劇的に」人生が変わったといっても過言ではないのです。
で、じゃあどうするのか?ですが、長くなってきたので次回に続けます。が、ひとつのソリューションは以前書いたとおり「寝てしまえ!」なんですよ。無駄にするぐらいなら寝ちゃったほうがいいんです。
なぜなら、だいぶ前に健康編で述べたとおり、「寝てしまった後の自分」(「ノン-アクティブ」と称してみます)のほうが、実はアクティブ状態の自分より優秀だからです。早いとこ睡眠に入って、ノン-アクティブ状態の自分にバトンタッチして身体や脳のメンテナンスをしてもらったほうがいいんです。