元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

願望実現の手法について

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これ、長すぎなんだけどw この粗削りさがなんか気になる

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えっと確か、願望実現の手法について書いていたと思います。例によって脱線しまくりですがちょっと戻しましょう。

◆おさらいと補足

 願望実現するために大事なことその1は、プロジェクト化することです。PMはもちろん自分です。基本的に独りプロジェクトです(苦笑)。

 SEはプロジェクト化さえすれば、そこから先、遂行していくは得意分野なような気がします。立案は、誰もやってくれないんですよ。仕事を自分でつくって、自分に渡す必要があるのです。

 自分の人生ですから、自分の願望実現というのは優先度はとても高いはずなんです。 なので、自分の人生で3本目の案件を出現させ、かつ優先して進めていくべきだと思います。

 「3本目」とは、まず1本目が家庭、2本目が仕事です、ざっくりいうと。3本目が今書いた、自分の願望実現。

 汎用的なことを書いているので「オレは独身で家族なんていねーよ 1本目はない!」みたいなツッコミはなしで。

 人生、「3本の矢」(?違うか…)で進めていくべきなのに、2本、あるいは1本だけで生きている方が多すぎなんですよね。

 プロジェクト化はしてないけれど、日々の運用はある。自分の願望実現の話ですが…

 日常のWantは毎日発生するじゃないですか。腹へったとか風呂入りたいとかそういうのから始まって。つまりカレンダー化されているTodoと突発のTodoがあり、後者は正常系と異常系(障害対応)に分けられると思います。

 そして前者は日次/週次/四半期/半期/年次… と分けられます。

 このうち突発Todo-正常系が、今書いている「願望実現」の最小単位です。つまり、計画も考えることもなく、”do”すれば実現できるということ。

 でも人生って課題管理、Todo管理だけで済まないんですよね。「すまない」というのは満足感という観点です。

 何か月後(あるいは何年後)にあれをしたい(あるいは「ああなっていたい」)からまずあれしてつぎにこれしてetc… みたいな感じの計画と実践がないと、なんというか人生に「ハリ」がないんですよね(笑)。

 人生の配分を、仕事0.6人月、家庭0.2人月、自分の通常運用0.2人月、に分けているのが一般的なビジネスマンだとすると、それを

 仕事0.4人月、家庭0.3人月、自分プロジェクト0.2人月、自分の通常運用0.1人月、ぐらいに変えていきましょう、ということです。

 でプロジェクト0.2人月もさらに、計画(考える)と実践に

 つまり、常に考える(計画する)ということです。なぜなら、まず、「考える」にはPDCAの”C”(Check)も含みますね。願望というのは常に生まれてくる(生むべき)からです。

 その1「プロジェクト化」がむっちゃ長くなってしまった…

 その2が「小損を取る」に関連するのですが、まあ誤解を恐れずにいってしまえば「人智の及ばないところを『ある程度』コントロールする」ということです。

 ひとつ例を挙げると、その1は、何がしたい!何がほしい!からああする、こうする、というアプローチであるのに対してその2は、その何がしたい何がほしいを決めるというか、あるいは修正(更新、アップデート)するというか…

 日々起こる偶然をウォッチするというか。ここで、以前書いた「ふっと目につくものをスルーせず、一旦意識する」「フックする」がつながってきます。

 実は、みもふたもないことをいうと、自分が人生において実現させたいこと、願望というのはまったく実現できないかもしれない。実現不可能なことに立ち向かって「少し」ムダな時間を浪費しているかもしれないのです。(いやそれも、最終的には役にはたつので「まったく」ムダな時間ではないのですが)

 それを、気づかせてくれ、自分の願望を修正するヒントが、実は日常には転がっていて、それは、偶然を装い、何かヘンな仮面をかぶってあらわれたりする。

 で、これが何かのさじぇすちょんであるということは、自分の意識のけっこう深いところではピーンときているのでこれを「すくいとってあげる」というか。

 その2で、ゴール(願望)がアップデートされると当然、計画修正を余儀なくされますので、自分プロジェクトは日々スタティックではありません。でもそれは、どこのシステム開発/構築プロジェクトも同じですね。

 そしてなるべく自分の工数を使わずに誰かがやってくれる(誰かの工数が消費される)のを待ちます。プロジェクトの末端(特に外注)はそういう人種の集まりですので、誰も拾わないボール(タスク)がどんどん増えてそれが火種になっていきます。

 システム開発、構築というのはなまじっか傍観していても人間の命にはかかわらないので(リアル工事現場とかと違って)、そういう意味でプロジェクトマネージメントの工数だけが膨大にふくれあがっていきます。

 ちょうどボールの話を書いたので野球にたとえると、外野のうしろのほうに玉拾いがたくさんいます。PMとPM補佐がバッテリー、キーマンがレギュラーポジション。

 玉拾いが外注パートナー

願望を「変形」させるというのは、その「願望」というのは、いったいどのような状況になったら「かなった」といえるのだろうか? と、マジメに考えてみることです。それは、いろいろな状況が考えられるのではなかろうか?ということ。プロ野球選手になりたいという願望がいまだにくすぶっているのであれば、それは本当か? と。他のアプローチがあるのではないか?と、考えることです。

 重要なのは”Plan”のフェーズの最初に「夢」を目標へ落とし込むことです。そうしないと何も始まりません。

 でも、夢を実現できない夢として墓場までとっておきたいのか知りませんが、笑ってしまうぐらい、その作業をやらない方が多いんですよね。

 最初の生々しい願望を実現可能な目標に落とし込むことができるのが「オトナ」ですし、そのプロセスが人生そのものなんですよ。

 このプロセスはプライベートでも同じです。というかプライベートこそこのプロセスを強化していかなければなりません。仕事でそれをやっているのであればどんどんブラッシュアップしてプライベートに適用していきましょう。

 これは推測なので間違っていたら指摘してください。iPhoneは、ジョブズの「夢」段階では、このギアはもっともっとスタイリッシュではなかったと思いますよ。はっきりいうと「ダサかった」はず。

 それが、”Plan”を経て目標として落とし込まれ、レビュー、共有され、死人が出るんじゃないかという勢いで開発がなされ、際限なくカイゼンされ、そして現実として結晶した、今まさに我々の眼前にある「これ」は、最初夢見ていたプロトタイプよりもスタイリッシュになっている。つまり、ありていにいえば「良くなっている」。

 iPhoneを夢見たのはたしかにジョブズと一部の取り巻きの手柄かもしれませんが、それをより良きものにしていったのは無名の、別な人間のはずです。

 あとは、時間です。

 夢を目標に落とし込み、そして共有する(「晒す」)というのはこういうメリットもあるんです。

 ふつーに"Plan"すれば、やることはみえてくるので、それを実践するだけです。

 実践するというのに抵抗がある人も、いるのかもしれません。もともと性格というか行動特性がアクティブじゃないというか… 確かにそういう方はいますが、そういう場合どうすればよいか? というと…

 "Plan"の品質を上げるしかないのですよね。つまり、よりTodoを具体的に、サルでもできるレベルまで落とし込まなければなりません。

 「近所の●●スーパーで●●社の●●を買う」とか、そのぐらいまで。

 ジョブズであれば世界中のワーカーを安く働かせることができるので、強行突破なのでしょうが、通常、PDCAにおける”P”で計画を立てるわけですが、「プロ野球選手になるためにどうするか」なんて企画は瞬殺ですよね。

 だって、人生って有限なんですよ? そんなことより、考えるべきこと、実現させるべきこと、優先度の高いことってたくさんあると思いませんか?

 と考えることも”Plan”です。Planの品質が高ければ、その後の人生で莫大な時間を浪費することがなくなります。

 (これも知らないだけですが)ジョブズと同じ時期にiPhoneちっくなギアを夢想したエンジニアは日本にいたのでしょうが、ことごとく”Plan”の段階で却下されていったのでしょう。でもそれは、正しい判断だったのではないでしょうか? 日本の土壌ではそもそもムリですからね。

 さて、ちょうどよいのでプロ野球選手ネタを続けますが、もし仮に、オトナの駄々っ子のごとくプロ野球選手になりたいという願望がくすぶり続けているのだとしたら、それは、実現させるべきことなのかもしれません。それほどの情熱を注げるのであれば。

 ですので、一見荒唐無稽と思われる願望を具体的に分解していくことです。

このたとえにおける分解の過程はすべて省略しますが、そういう願望はすべて「とんねるずのスポーツ王」手法で実現可能です。

 つまり、テレビに影響力のある芸能人になればいいということです。

 プロ野球選手になりたいというのは著名なスター選手と、野球専用のスタジアムで、カクテル光線を浴びながら、対決したいというのと同義なんです。

 だから、プロ野球選手になる必要はなくて、著名な芸能人になり、年一の冠番組を持ち、番組の予算で著名なアスリートと対決すればよいのです。

 そうすれば自尊心も満足できます。

 こういうアプローチもあるのだ、ということです。40代でプロ野球選手になれる可能性は「ゼロ」なので、”Plan”の時点で瞬殺ですが、40代から著名な芸能人になる可能性はゼロではありません。

 可能性が低いのは確かですが、ゼロではなくなったので、そこから死ぬ気で”Plan”を考えていくことです。本気なのであれば。

 さて、まっとうなプロジェクトであれば、”Plan”の過程で著名な芸能人になることも精査(却下)され、おそらく、一生に一度そういった番組の企画に応募して当選して、一般ピープルとして著名な野球選手と対決(ごっこ)をする、という方向性にしていきますね、私ならば。

 そういえば、なんかそういうCMありましたね…

 そのためには、マスコミの公募は当たらないので、いかにマスコミにコネをつくっていくかという”Plan”になっていきます。

 お祈りして当たるのを待つよりも、行動してコネをつくるほうが実現の可能性が上がります。

 オトナの、プロ野球選手になりたいという願望などは分解していけば一生に一度の思い出として、その方が子どもの頃のスター選手とスタジアムで対決さえできれば、それでもう「あがり」です。

 なぜかわかりますか? そういう人は絶対に、アスリートの日々の節制、努力、自己管理、などはこれっぽっちも思い描いていないのです。

 一般ピープルがそんなことをできるわけがないのです。

 夢だけで語っていると、夢の背後にある、それを維持するために「辛さ」からは自動的に目を背けるようになっています。

 何がほしいのか? 何を実現させたいのか? その規模が大きくなればなるほど難易度が高くなるので、”Plan”にかける工数も大きくなります。

 そして、実際のIT業界におけるプロジェクトと同じように、莫大な工数をかけても完遂できない(実現できない)ことも多々ありますよね。

 あるいは”Plan”のフェーズで「今のオレにゃムリだね」とあきらめることもあります。でも、どんな規模であっても、どんなに荒唐無稽であっても、死ぬほど「ほしい!」「実現させたい!」というのであれば、もう少し智恵が出てくるものです。

 ビジネスの成功本は、おおよそそういうストーリーで書かれていますね。あ、あと「プロジェクトX」もそうでした(笑)。

 多くの方が、この”Plan”をナメているというか… ビジネスではやってるのに個人レベルだとなぜかそれを適用せずに、「強く願ったらあとは『宇宙に放射』しておけばいいんです そうすれば実現されますから」みたいな甘い言葉にそそのかされたりするんですよね…不思議なことに。

 言い方を変えると自分の脳みそをナメている、あるいはそのパワーを知らない?

 智恵を「絞り出す」ときに出てくるアウトプットというか、それを現出させる脳のパワーって、すごいんですよ。

 以前、エンジニアライフで健康について書かせていただいていたときも、脳について言及したと思うんですが、極論するとエンジニアが健康でいなければならない理由というのは脳のパフォーマンスを最大にするためなんですよね。

 脳に最大限に働いてもらうために、睡眠時間は削っちゃいけないんです。そして睡眠の質を常に上げるためのカイゼンをしていかなければならないんです。

そして、デスクトップのモニターに向かってぶつぶつ言いながら仕事するだけでなく、「行動」することにより脳はますます活性化するんです。なぜなら、その行動をすることによる結果が必ず脳にフィードバックされるためで、いってみればそれも脳の「栄養分」のようなものなんです。

 その「行動」っていうのはなんでもいいんですが、たとえば有益なディスカッションなんかもそうですよね。

 真夜中に、セブンイレ●ンに売ってるなんとかというお菓子を無性に食べたくなったら、ただ行き、そして買うだけです。

 個人の話にひきつけると、いろんな願望がありますよね。甘いものが食べたい、Just now!みたいなのから、もっと荒唐無稽な、不労所得を得て南の島で暮らしたい、みたいな?

 そういうのって、ぜんぶ、箇条書きにしてリストアップすると、横一列に並ぶんですよ。