元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

本当の健康法とは(5) 誠実さ

stevengerrard.hatenablog.com

 良くも悪くも、業界経験が長くなってくれば、事実として、他業界では通用

しない人材になっていきます(特に、エンジニア職)。

 

 担当業務が専門的になればなるほど、自分が絶たなくとも、退路は徐々に絶

たれていきます。

 

 

 まずはそれを自覚する(認める)必要があります。それを認めたくなくてあ

がいている人たちとの差別化が必要なのです。

 

 それを自覚できれば自然と、何歳であっても、仕事の生産性は上がっていく

ことでしょう。だって、もう退路は絶たれているわけですから、最後の砦のこ

の業界で、リストラされるわけにはいかないのです。

 

 まぁ実際、リストラされたとしても、同じ業界内で転職したり、個人事業主

になったり、会社を興して社長になったりと、策はないわけではありませんが

、仕事の生産性が上がっていく可能性がない人材を、別な会社が採用するとは

思えません。

 

 そして、フリーや起業はもっと厳しいです。

 

 

 言い方を変えれば、(これが僕がIT業界に希望を持っている理由ですが)シ

ステム・エンジニアは何歳になっても生産性を上げられるということです。

 

 他の職種、他の業界であれば、例えば実力がなくとも上司にこびへつらって

出世していくという手法が残されているのかもしれませんが、われわれはそれ

は大の苦手であるはずです。

 

 われわれは幸いなことに、100%ではありませんが、自身の生産性を上げれば

仕事にありつくことが可能な業界にいます。今の仕事、今のプロジェクトで成

果を上げれば、次はあります。とにかく、今が大事です。

 

 「他の業界では通用しない」というのは、必ずしも、悪いことではないので

す。たとえIT以外で通用しないのだとしても、不器用であっても、愚直であれ

ば何とかなります。ただし、性格が悪い(と周りに思われている)のはダメで

すけど……。

 

 何歳になっても、若い人たちと同じように生産性を上げていくためには、「

素直」である必要があります。

 

 歳を重ねても、スれることなく、「素直さ」で周りと差別化していきましょ

う! 特に、最近の若い人たちは、若さとは「素直さ」が最大の武器であるに

もかかわらず、最初からスれてる人が多いようなので……。

 

 若い人たちから「素直さ」が消えつつあるということが、逆にわれわれにと

っては大チャンスなのです。

 

 

 とにかく、謙虚な気持ちを忘れないことですね。多くの人たちが、エンジニ

アとしてのプライドにしがみついて謙虚な気持ち、そしてIT業界への感謝を忘

れています。

 

 「正直、自分はこの業界だから、かろうじて拾ってもらっているのではない

だろうか」「他の業界だったら、自分はまったくイケてなかったのではなかろ

うか」という気持ちを忘れないことです。

 

 そもそものところで、「IT業界」という業界が数十年前(?)に勃興し、現

在も世界的に発展しているという事実、ドッグイヤーで進化し続けているとい

う事実に、まず感謝を捧げましょう。そして、あくまでこの業界内での「下克

上」をねらっていくのです。

 

 いくつになっても、ゲーム感覚で。