元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

「引き寄せの法則」論(2)

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和民の社長のように、未来日記を書いて、実現したいことを具体的に日付入りで記入する。そして常に目標を意識する。

それは、素晴らしいことですし、ぜひやるべきだと思います。

なぜなら、それをすることにより、目標を実現するための「Todo」とスケジュールが明確になるからです。

でも、実は。。

本当の目的は、その「目標」の実現ではなくて「プロセス」そのものなのです。

目標および、「Todo」とスケジュールが明確になれば、あたりまえですがスケジュールにのっとってTodoを「やる」わけですから、「プロセス」が発生するわけですね。

「プロセス」を発生させ、さらに、そのプロセスを充実させる。充実すれば、楽しくなる。それが、目的なのです。

非常に重要なことは。。

とある目標に対してのプロセスが充実し、楽しくなってくると、その目標がぼやけてくるわけです。

目標がぼやけてきていることに、最初は気づきません。また、そのプロセスそのものはすでに加速度がついているわけですから、目標がぼやけていてもプロセスは進んでいきます。

さらにプロセスが進むと、これもあたりまえのことなのですが、自分が成長してゆきますね。経験値が上がってきますから。

自分が成長するとどうなるか!

(なんと)最初に設定した目標では物足りなくなっている自分がいるのです。

目標が「ぼやける」とはそういうことです。

やがて、いつの間に、新しい目標がじわじわと自分の中でセットされていきます。それにあわせ、最初の目標はじわじわと駆逐されてゆくのです。

 

ここで、「引き寄せの法則」の話に戻りますが、ぐいっと引き寄せるものが、自分が具体的にイメージしたものと違う。でも、なんか嬉しい、楽しい、というのはこういうことなのです。

自分が、引き寄せたいものが具体的にあり、それを望むがために「引き寄せの法則」を適用してはみたものの、実際じわじわと自分が手に入れたものはどうも自分がイメージしたものとは違う、と。。これは多くの人が経験するのだと思います。

でも、「自分がイメージしたものとは違う」という事実に対しては落胆する必要は皆無なのです。でも、何かを引き寄せたという実感はあるわけです。何か、じんわりと楽しい、嬉しいことを。

それが、本当に引き寄せるべきものであって、ムカシ具体的にイメージしていたものは「今の自分」が引き寄せるべきものではないのです。あくまでも「ムカシ」の自分が引き寄せればよかったものなのです。

多くの人たちは、自分の目標が、ムカシより「より素晴らしい」ものにセットされたということに、気付かない。いつまでもムカシをひきずっては、いけません。

自身は「プロセス」により成長しておりすでに2ndステップに入っているのです。ステージが上がっている自分がセットすべき目標が変わって(グレードが上がって)も何ら不思議はありません。それどころか目標はダイナミックに、常に上げてゆくべきなのです。

ムカシの自分は、ムカシの自分が設定した目標がカンペキであると思っていたのでしょうが、いろいろなプロセスを経てパワーアップした自分にとっては、もはや大したものではない。

自分が、目標に対して間違っていない正当な努力をしている、という前提で、もし、自分の目標がぼやけてきたな、と感じたら、その感情を頑なに打ち消すのではなくて、その目標が実はいまの自分の「サイズ」にそぐわなくなってきたのでは? ということを素直に考えてみるべきだと思うのです。