元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

村上春樹さんに共感する理由

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村上春樹さんは、いつまでも根にもってるところが共感できるんだよねー

自分たちの世代(団塊の世代)が皆理想を捨てて(機動隊にやられたぐらいで)企業に走っていったことを、同世代を批判している。

完全に庇護された大学のキャンパスの中でだけ理想語りやがって、ぐらいな勢い。

ちなみに糸井重里さんも同世代で、同じように団塊の世代を批判している。糸井さんと村上さんが違うのは、前者は完全に学生運動の中にいた、ということ。一旦総括して、その後批判にまわっている。

それは、勇気がある。団塊の世代はねずみ色のスーツを着たサラリーマンになり、居酒屋で「オレも機動隊に石投げたもんだぜえ」と部下にとぐろを巻いていた。そんなとき糸井さんも村上さんも社会の中心で社会そのものと闘っていた。独りで。

だから、共感できる。


オイラも、すべてを許すことなどできそうにない。もし許すということが、水に流すこと、忘れることなのだとすれば、オイラは、いつまでも忘れてはいけない事実(許さない)はあるのではなかろうかと思う。しかも、たくさん。


日本のあの世代の政治的な大学生がヒッシこいてノンポリを非難していたくせに、70年を境に政治性をカンタンに捨て去ったという事実。

人でも組織でも、カンタンに「転向」して開き直っている人たちに対しては、それ以前のその人たちの歴史を「終生」水に流してはならないと思う。

つまり、カンタンに許しちゃダメなんだよ。