元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

妄想世界での「万能感」を現実世界に少しずつ注入していく

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(20110306というタイムスタンプがありましたが、自分のローカルに放置しておいたテキストのメモです。なかなかいいことを書いてますw それにしても、震災直前ですね。。)


IT業界に棲息している人たちは、妄想は得意なはずですよね。なぜなら、バーチャルに生きているからです(仕事そのものがが)。
という言い方に語弊があるのであれば。。

我々は、一般の人たちと比べると「バーチャルと現実を行き来する」という作業が得意です。

バーチャルな世界での妄想でも、苦労があるのはイヤなので。。
バーチャルな世界では通常、自分には万能感があります。

「健康」というテーマにひきつければ、バーチャルな世界で万能感を持つことは悪いことではないと思っています。なぜなら、バーチャルであろうがリアルであろうが、「快」をゲットしていることに変わりはないからです。
(「万能感」は「快」であるという大前提で話しています)

やるべきことは、その万能感をリアルの世界へ少しずつ、少しずつ移行してゆく作業です。
「移行」。。というよりは「アジャスト」と書いたほうがよいかもしれませんね。
この作業は、「楽しくなくはない」と思いますね。

たとえば。。ここからは僕の個人的な妄想ですが、私はよく自分がgoogleさんの社員になっている妄想をしています。(かなり、リアルに)

なぜそんなことをしている(そうなってしまった)かというと、私のライフ・スタイルにはあまりにgoogleさんが入り込みすぎてしまっています。
ですので、いろいろ改修したい要望が出てくるのです。その要望を、妄想の中で自分がソフトウェア・エンジニアのリーダとして、外国人のメンバーとともにさっさっと直して、全世界に向けてリリースしてゆく。。
(先日も、妄想の中で私のチームがgoogleカレンダーの新機能をリリースしたばかりです そしてその新機能は近い将来、リアルワールドのgoogleカレンダーに実装されるでしょう それを実現するのが「たまたま」私でないだけで。。)

もひとつは、パブリックイメージ(?)、googleさんが巧妙に仕掛けている会社のイメージに、私がまんまと乗せられているというのもあるでしょう。
なんだか、自由で楽しそうな会社という漠然としたイメージがあります。でもやるときはやる、みたいな。。
そして、やりたいことをやれるような優秀なメンバーばかりが集まっている。
(すべて、イメージです)

そんな理想的な会社で、楽しく、がつがつと仕事しながら、全世界のヒトたちの要望を実現させてゆく。。
かなり荒唐無稽かもしれない。でも、まずはこういう妄想をしているのは楽しいですし、万能感をお手軽に得られます。


私の場合こんな、壮大な妄想、万能感を少しずつ少しずつ、現実世界に「注入」しているわけです。
私はおそらく100%のの確率でgoogleさんのソフトウエア・エンジニアにはなれないでしょう。でも、その妄想のうち、「やりたい仕事を楽しく、がつがつとやる」「全世界のヒトたちの要望を自分のスキルで実現させてゆく」といったような「エッセンス」は、少しずつ少しずつ、現実世界に「注入」することが可能なのです。

そうやってだんだんとリアルワールドの仕事を楽しく、充実させてゆき、身心ともに健康になってゆく。。
「健康」になるために、こういうアプローチもあるのだということを、書きたかったのです。
上述した「妄想からのアプローチ」は、われわれの業界では即効性があると思います。おすすめします。

※ですが!
当たり前のことですが、妄想からはいつかは帰ってこなければダメです!
いえ、そうではなく。。妄想からはいつでも切り替えられるようにしていないとダメですね。妄想に軸足を置くようでは不健康になってゆきます。妄想に軸足を置こうとする意志がある時点で健康とは相容れないですね。

万能感あふれる、自分がかたちづくった妄想ワールドと、「もしかしたら、自分はグズでのろまなカメなのか? ただの凡人なのか?」とイヤでも認識させられてしまうリアルワールドと、それらの間のどこかのほどよい地点で着地しなければなりません。
妄想から帰ってこれないのもダメですが、今の自分がおかれているリアルワールド、同じ位置に戻ってしまうのも、あまりよくないのです。(自分が、今の現状に満足していないのであれば)