なぜ現代人が死を恐れるか
なぜ現代人が死を恐れるかって。。え、知らないの(笑
それはね、現代社会が、いろいろな紆余曲折ありながらも、きわめて「楽園」に近づいてきたからなんだよ。
人間は、生まれ変わることに半信半疑なんだけどけっこう信じちゃってたりするからね、死んだ後に生まれ変わらずに「無」になるならまだしも、生まれ変わってまた楽園に生まれ落ちる可能性はきわめて低いし(戦争のまっただ中かもしれないしね)。
そもそも五体満足に次生まれるか?試練を与えられるんじゃないのか?
でもそれは人間に生まれ変わる前提の話でさ、いわゆる「虫けら」に生まれ変わって、生まれた瞬間に人間に踏み潰されたりするわけだろ。
なんだかんだでさ、現代社会にストレスを感じながらも、「この世」がたぶんベストなんだろうな、なんて考えてるわけじゃない。我々は。
だから、恐怖なんだよな。
このハナシはムズカしいんだけどね。。
この世にしがみつきたいから、ムダな延命処置をとる。寝たきりのほうが死ぬよりもマシ、なーんてね。んなわきゃゼッタイないのに。
この世が(ほぼ)楽園である、と認めたがらないヤツほど、死ぬことが恐怖なんだと思うのね。
不思議だよね。認めたがらなくとも、内心認めちゃってんだから。
じゃあ、この世は素晴らしいところだ、と認めている人間は、死ぬことが恐怖にはならないのだろうか?
というハナシに入っていくと。。
この世は素晴らしい、と考えてるんだから現世にしがみつくのが当然だろ!と考えたアナタ!
ちょっと、違うと思うんだよな。
割合としては、そういう人間のほうが、現世を完全燃焼しようとするわけだ。
だから、死ぬ間際になって後悔が少ない。
現世については、「次の世代に託す」という認識が、できるんだよ。
で、現世で完全燃焼してるから、次がどうなろうがあんまり知ったこっちゃないんだろうね。
実際どうなるのかはわからないけど、「今より悪くなることはない」っていう根拠のない絶対的自信が形成されるわけ。
そういう根拠のない自信を持ち続けて亡くなっていく人は、天空でセレクトされて、よりよい世界に生まれ変わっていくのかもしれないね。「選ばれた民」として。
來世に期待ということでこの世で完全燃焼しない人間は、次は人間にはなれないだろうなあ、なんとなく。