元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

一芸就職

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とある著名な?方の講演会にいって、かなり目ウロコだったのでメモっておく。

就職活動をせずとも、大企業から「ぜひきてくれ!」といわれる人材。これは、今のところはやっぱり文系よりも理系、つまりスペシャリストであろう、と。

すごくざっくりいえば、「日本有数」あるいはワールドクラスであれば引く手あまたである。

アマチュアスポーツ、かつ競技人口が多いスポーツで、日本有数な実力があれば会社に就職できる。しかも、午前中だけ働いて午後はそのスポーツに打ち込むことができる。

言い方をかえれば、「プロ化されていないスポーツ」ともいえるかな。

競技人口が少なくとも、オリンピックでメダルをとった、とか。メダルとはいわないまでも入賞した、とかいったら会社はカンタンに受け容れてくれるでしょ。

だってその会社のイメージも上がるしね。

つまり、言い方をかえれば「一芸」なんだよ。だってNECだのNTTだのに、スポーツ万能なヤツ(はっきりいってしまえば、そんなに勉強ができない)がいってどうすんのって話でしょ。ふつうに考えれば。
でも、いいのよ。それで。しこしこと事務作業をする凡人の何百倍も、宣伝という意味でその企業に貢献してくれるんだから。それが資本主義ってやつだ。


で、話戻ると、「企業に就職する(ぜひきてくれ、といわれる)」という観点だと、スポーツは「理系」よりも難しい、と。それもよく考えればアタリマエの話なんだよね。
スポーツが才能がものをいう。(努力する才能も含め)かなりシビアだ。引く手あまたになるためにはあまりに競争が激しすぎる。
野球、サッカーなんて、オレの個人的見解だけど子供にそんなに真剣にやらすもんか? と思う。ビジネス視点で考えれば、ね。

オレの同級生で田舎で甲子園出たヤツいるけど、その末路は。。プライドが高いばかりで、仕事もやめちゃうし。いまだにうだつ上がらない。そんな感じでしょ。

ぜんぜんスポーツじゃないけど、女子のさ、ピアノだのバレエ?だの、そういう、競技人口大杉!な習い事も、同じ。

子供はさ、そりゃ、屈託なくいうよ、サッカー選手になりたいだのピアニストだのバイオリニストだの。それは、まったく罪はない。そういう強い思いは、大事だ。
ところが! 罪つくりなのは親であって、「応援してるよ!」というポーズをみせつつ「どうせムリ」と「次」を計算している親がそこにいる。

それがバカだっていうの。子は親のそういう姿勢を敏感に感じる。


だから! もちろん、門戸が狭いのは大前提なんだけど、スポーツ芸術よりは「理系」のほうがワールドクラスになる可能性は高いですよ、という話。
まぁたとえばロボットとかコンピュータとか?
数学オリンピックはセンスが必要かもしれないが、これらは、必ずしも「学校の勉強」の成績にしばられない。
才能も必要ではあるがスポーツほどではない。

「世界に通じる道がある」こと。「理系」にはそれがある、らしい。
文系は、日本語に縛られてしまうから、あんまり世界に羽ばたけないというか。


一芸入試」って未だに違和感あるんだけどさ、社会に出て必須なのは実は学歴ではなく一芸だった。一芸が、パスポートになる。