元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

「ドライブ感」

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これが要諦であることは間違いない。個人的にも、自分が書いた中でも好きな文章です。

1.なぜわれわれが健康である必要があるか
⇒健康な生活を送っている方が仕事の生産性が上がるから
2.われわれが健康でなければならない理由はすべて「仕事のため」である

 1.は自明ですが2.は意見が分かれるところかもしれません。それはいったん脇において、話を進めます。


 さて、仕事の生産性が上がるとどうなるか?

 といえば、良い面はたくさんありますが、まず自身で悪い気はしないですよね。仕事がはかどり、どんどん片付いていきますし。

 仕事をしていて爽快感、あるいは「ドライブ感」のようなものを感じることができます。これは、「快」に分類されるといってよいと思います。

 瞬間的にそういう状態になるのも、もちろん悪くはないのですが、できれば健康な状態を持続するようにして、継続的に自分が生産性の高い状態にしておいた方が、よいですよね。 

しばらくそのような状態をキープできていると、徐々にスイッチが入ったような状態に自身が移行してゆくことが分かります(人によってはある日突然突然スイッチが入るように感じられることもありますし、個人差はありますが)。

 ステージが変わるんですね。

 前回、そもそも働いているときに「体調が良い」という状態を経験したことがない方が多いようだ、と書きました。ということは当然、この「スイッチが入ったような状態」を経験することもないということになります。

 それが、もったいない!と、思うのです。

 皆様には、一度はこの状態を経験してほしいと思っています。

 ……いや、瞬間的には、あるかもしれないですね。「火事場の馬鹿力」の応用で……。

 例えば、徹夜明けに突然スイッチが入ることがあります。でも、それは瞬間的なものですし、その時期を過ぎると間違いなく体調に異変をきたして、しばらく使いものにならない状態が続きます。

 よって、ある程度のスパンでもし生産性を測定できるとするならば、その人の生産性は同じか、下がっているはずです。

 「健康」という意味では徹夜はまったくおすすめできません。

 徹夜明けのときと類似したドライブ感、あるいは「ランナーズ・ハイ感」を、そのような不健康な状態ではなく日常でつくりだすべき、というのが私の考えです。

 そして、(重要:これが、この連載の前半部分の結論になってしまうのですが、先に書いちゃいます)仕事でこのようなドライブ感を意識的にコントロールすることで、相乗効果で健康になってゆくのです。


 最初のとっかかりとして、その時々に世の中ではやっている健康法を試す、でもなんでもよいのですが、「とりあえず、体が健康になる努力をしてみる」。これは、やらなければなりません。第一歩を踏み出す必要があります。

 体が健康になってゆけば(その方向性が間違っていなければ)心の方が「すがすがしいなあ」と感じられる状態になります。

 そこまで到達したら、そのすがすがしさが持続できるような努力をします(そのやり方は、残念ながら万人共通のマニュアルはなく、人によって異なります)。

 すがすがしいと、自然と仕事がはかどります。ドライブがかかります。ドライブがかかると、精神が高いレベルで安定し、不安などがいったん消え去ります。

 そうするとその精神の安定が身体の方へ好影響を及ぼしていきます。

 つまり、まとめると、われわれこのギョーカイに棲息する人間は、「仕事しながら健康になる」のです。


 われわれがとるべき手段としてはこれがベストです。