元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

運を持つ人間が求められるというアタリマエの事実

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前回、2冊の本を平行して読んでいたらばーっとひらめいたことがあった、ということ、そして以下のように書きました。

エンジニアに求められるレベルがとてつもなく上がってきたということです。求められる「レベルが上がった」とは求められる「スキルレベルが上がった」わけではありません。

たとえば、システムエンジニアが、エンジニア的スキルにプラスしてコミュニケーションスキルが求められるようになってきた、といったような足し算の理屈ではないのです。

じゃあ我々は何を求められるようになってきたか? というとそれはタイトルに書いたとおり「運を持っているかどうか」なのです。

前回のキーワード「全人的存在」というのは「運を持っている存在」と言い換えてもよいです。(100%イコールではありませんが)

2冊の本を読んでばーっとひらめいたと書きましたが、同時に、すごい昔に年輩の方と飲んたときの光景を思い出しました。その方は確かにそうおっしゃっていたのです。「就職とか転職のとき、採用担当は何みてるか知ってるか?」「そいつが運をもってるかどうか見てんだよ」と。

まだ小僧だった僕にとっては、そのお話は「ハァ?」という感じでしたね。なぜなら、当時の僕は完全に「SE脳」でしたので。。(「運じゃないだろ、スキルだろ?」ぐらいな感じで)

でも今になれば、わかる。僕が採用担当だったら、会社に運をもたらす人材が欲しいと強く思うだろうし。

会社の採用のマニュアルに「運を持っている人間を採用せよ」と書いてあるわけではないのでしょう。採用担当者も、直感で感じるのです。面接している相手が「運」を持っているかどうかを。

職務経歴書は、重要な判断要素となります。具体的にいえば、大きなプロジェクトを成功に導いた、と書いてあれば、(それが真実であれば)それなりに運を持っていると判断してよいでしょう。

はっきりいいますが難しいプロジェクトというのは「運」がないと成功しませんし運がほぼすべてといってよいでしょう。プロジェクトに優秀な人材が集まるのも運です。

なので、職務経歴書というのは自分がどんなにスキルを持っているか、ではなくどんだけ「運」を持っているかをにおわせるように書いたほうがよいです。

♯そういえば、この話の前提条件として「運」というのは人生で総量が決まっているわけではなく、使えば使うほど減ってゆく性質のものではないです

♯運はお金と一緒で持っている人間に集まってゆくものです

それともうひとつは、「自信」ですよね。自信をもっているように周りからみえるということは、ほぼイコールで「運をもっている」ということです。

面接のときにぼそぼそと背中を丸めて相手の目をみずにしゃべる人をみて「運をもっている」とは思わないでしょう。

エンジニアがコミュニケーションスキルを求められるようになってきた、というのはこの「自信」に関係します。自信のオーラを発している人は基本的にコミュニケーションには問題ないはずなのです。

なので、まずはとっかかりとして「自信のオーラを発している人」になってみましょう、ということです。最初は「ふり」「芝居」でよいのです。それでコミュニケーションは後からついてきます。

データベースだ、Webだ、NWだ、プロマネだ、コンサルだ、といったわかりやすいキーワードでカテゴライズされる時代のほうがエンジニアはまだ楽でした。実はエンジニアは「運」を求められている。。しかも補足的要素でなく最重要必須項目で、となると、今がどんだけキビしい時代であるか、我々は身震いするぐらい切実に感じなければならないと思います。

まぁウラを返せば大変に面白い時代でもあります。この時代を楽しめるかどうか。。