元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

(エンジニアにとっての)モテ論(2)

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モテるタイプとは「役に立ちそうにみえる」ヤツのことであり、単にモテたいのであれば表層を磨いておけばそれでいい、といったようなこと。
そして、モテ論を「システム」だの「SE」だの、このギョーカイに読み替えて深読みすることも可である、と。

 
今回は「表層」の具体論について書くけど。。

モテるタイプというのは、この高度資本主義社会TOKYOでは、二分されるように思う。
「いざというとき」にカネで解決する(であろう)タイプと、いざというときすなわちサバイバル状態になったときに活躍できる(ようにみえる)タイプ。

後者はカンタンにいえばライフセーバーのヒトとかね。

いざというときにカネで解決できそうなタイプかどうか(この資本主義社会においては、ほとんどのトラブル事象はカネで解決できるのだ)というのを判断するのはカンタンで、今現在、カネをもっているか(成り上がった社長とか売れてる芸能人とか)、将来的に徐々にカネを持ちそうか(一流企業に勤めている、公務員である、とか)、親や一族がカネを持っているか、の3パターン。

このなかでもっとも華々しくないのは公務員だが。。公務員は今もムカシもじわっとモテる。
なぜなら、公務員というのはその時点での予想生涯獲得賃金が実は非常にレベルが高いからだ。
オッズが「カタい」わけです。少なくとも複勝、3着ぐらいには入るだろう、みたいな。。

それともうひとつの理由は、「公務員!」という表層イメージと内面レベルが一致することが多く、ギャップが少ないから。

 
後者については、サバイバルのときに役に立ちそうなのはまずぱっと見、マッチョで、趣味がアウトドアに向かっているヒトたちだよね。

キャンプとかで率先して設営を仕切るとか、バーベキューのときに「火を起こす」のがうまいとか、そういうのがモテる。

まあ、つまりはリーダシップが絡んでくるわけだけど。。

 
次に、最近評価がうなぎのぼりなのが、料理がうまい、というタイプ。
マッチョな外見で、料理がうまい(自称)というヒトは多いよね。

料理がうまい(自称)となぜモテるか、といえば、サバイバルのときに料理つくってくれそうだから役立ちそう、ってのもあるんだけど、もっと根本のことをいえばサバイバルのときに、女子の「代替可能」という評価を得ることができる。

女子が、たとえば自分が病に伏せったときとかに、なんでもやってくれそう、と。

リーダシップもそうだけど、依存できそうなタイプはモテる。

 
ところが。。
ホントの自然じゃなく、つくられたアウトドアで仕切れるタイプだからといって真のこのニッポンにおけるサバイバルにおいてリーダシップを発揮できるかというと、疑問符である。

そして、そもそも日常ではどうか? と。
バイバルになれば活躍すんのかもしれないけど、日常でグータラだったらほとんど役立たずでしょ。
バイバルで仕切れるヤツが日常でも仕切れるかどうか? というのは疑問。

料理をつくるのがうまい、というのも、実は得意料理をいくつかもってるだけで、日常の料理はできないんじゃねーのか?
オトコの「豪快な料理」しかできなかったりして。

「できない」というのは、技術のハナシだけじゃなくて、「ちまちました料理なんざやってらんねえ それはオンナの仕事だろ」なんて、余計なプライド(背景に男尊女卑)を持ってるかもしれないよね。そんなヤツは手に負えない。

マッチョなヒトたちって、表層はレディファーストだったりするけど、実際根幹のところに持っているのは明治以来の男尊女卑DNAだったりするからね。

 
そして、女子の代替可能という観点でいうと、仮に料理ができたとしても掃除洗濯はどうか? 日常のこまごました作業も代替可能か、というとこれも疑問だ。

そういうヤツほど、日常では「オレはやりたいことしかやらん! 家事はオンナの仕事だ」なんて思ってるかもしれないよ。

だいたいさあ、料理において女子がもっとも男子に求めてるのは、後片付けと仕込み(切ったり、むいたり)だからね。
日常ではね。

アウトドアではなぜか、女子はかいがいしく後片付けを仕込みをやる。日常ではやりたがらないのに。
あれはなぜなんだろうねえ。女子も男子にモテたいからなのかねえ。

 
結局、アウトドアで仕切れるタイプも、料理がうまいタイプも、「イベント型」だ。
イベントのときは、確かに、輝いてみえるかもしれない。
いざというときには、確かに、役に立つかもしれない。

でもね、イベント型の人間は総じて「継続」という概念が抜け落ちている。

だから前にも書いたけど、モテるの次のステップに進んだときに長続きしない可能性が高い。

 
  
僕は、カネ持ちでもないし、アウトドアで仕切るタイプでもないし、ということを、ホントウに認めることができるまでに、ものすごく時間がかかった。

その事実は、そうとう若い時期から眼前につきつけられていたにもかかわらず、だ。

表層をつくろうために、たとえば楽しくもないのにアウトドアに出ていったり、借金してまでカネを使ってはぶりよく見せかけたり。。

そういう時期は確かにあった。そしてそういう時期の自分はキライだ。
でも、そういう時期を経て、今の自分がある。

 
アウトドアで活躍できなくとも、ふだんの日常でこつこつと、たとえば毎日掃除するとか洗濯するとか、料理の後片付けをするとか。。「男の豪快な料理」ができなくとも毎日毎日煮物をつくるのは欠かさないとか。。

そういう「継続」にスポットライトがあたってほしいものだ。

自分が、表層的に光輝くのではなくて、モテ論でいえば、女性のサポートをできますよ、女性がめんどくさいと思うことをやれますよ、というあたりが、表層的なところで評価されてほしいというかね。

こういう人材は「マメ」といわれ、モテるの次のステップに進んだときは重宝されるんだけどね。(「重宝される」とはいいように利用されるということだ。。)

その前のステップからモテたいよね、やっぱ。。

  
ところで、男子もさ、女子の理想のタイプを好き勝手に考えるわけだ。
看護婦だ、保母さんだなんだとか、やっぱスチュワーデスでしょ、とか。
(※わざと、最近コトバ狩りに遭っているカワイソウなコトバたちを使っています)
でもたとえば看護婦さん、保母さん、スチュワーデスのほとんどは、プライベートでも他人の世話してられっかよ、と考えている。表層は確かにモテるのだが、プライドが高い。

僕は、「稼ぐ女性」っていうのがどう考えても理想のタイプNo1だと思うんだけどなあ。
なぜ敬遠されるのだろうか?
この現代社会で、「稼ぐ」という能力を有する女性はスバラシイと思うよ。

めったにみないけど、バリバリの女性のSEとかカッコいいよね~

この、一般的な世の中よりも100倍ぐらい男性中心社会のギョーカイで輝いていられる女性のSEってのは相当スゴいよ。
なぜスゴいのかといえば、モテないからだよね!(ゴメンね、極論で)

そのスゴみと「モテる」はほぼ、両立できないから。そして、両立できないということを、輝いている女性のSEの皆さんは、知っているから。知っていての表層的なふるまいだから、そこにスゴみがある。

スゴみはそのままイコール「カッコいい」にスライドするんだけど、さらにそのまま「モテる」になってほしいものだ。そう願わずにはいられない。