(思想への)第一歩
未熟者を承知で言わせていただきますと、「思想」への第一歩はまず、何度も書いているとおり、自分の「死生観」をじっくり考えることです。そのとっかかりとしては、自分にも死は訪れるのだという事実を明確に意識すること。
これにより、自分のココロの中に思想的枠組ができあがる感じがあります。この段階ではまだ枠組に過ぎません。
次に、自分の「怒り」のツボを見つけて、なぜ自分はその対象、事象に対して怒りを感じるのか、どうしたらその怒りをおさめながら生活することができるのか、を掘り下げることです。これにより「枠組」に深みが生まれてきます。
これは実はタイヘンなことで、その怒りの源泉を辿ってゆくと、自分が見たくないモノ、過去が顕わになってくるかもしれません。でも「それ」と対峙しないと深みは生まれないのです。
この儀式を通過すると、人生が少しだけ豊かになったような気がしてきます。これはおそらく気のせいなのですが、その「気のせい」はその後のステップにとってとても大事なことです。とにかく、第一歩は踏み出したわけです。
次は、喜怒哀楽の「怒」以外でも同じようなことをやってみることです。掘り下げること。
これらの作業は、きわめて個人的なことなので、独りで考えてみることです。とことん。