元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

パソコンオタクとの闘い(昔話)


[IT土方]パソコンオタクとの闘い(昔話) - シニアICT土方の【IT公論】

きたみりゅうじ氏の著作に書いてあったんだけど。。詳細は忘れてしまったが、PGを仕事にしている人間より「高級な」プログラムを書けるアマチュアはわんさかいる。でも、プロとアマは全く違うものだ。プログラムを書けるイコールプロではない、みたいなこと。

オイラはIT土方をやる前、PCのユーザサポートやってた。土方とサポートは似ているような、似ていないような。。

今考えると、PCのユーザサポートってさ、パソコンオタクとの闘いだったと思う。一次窓口のねーちゃんは、電話をかけてくるパソコンオタクよりPCについて詳しくない。だから、オタクどもは、馬鹿にする口調になる。鼻で笑って「クワしいヒトに変わってもらえますか?」みたいな。
腹が立つ。。

そして、へたすると、そのオタクどもは、PCのテクニカルサポートよりも詳しいことがある。なぜなら、一点集中型だからだ。つまり、自分の詳しい分野についてだけ電話をかけてくるからだ。なぜかけてくるかというと、自分の知識をひけらかしたい、というのと、テクニカルサポートのヒトたちをヘリクツで打ち負かして自己陶酔にひたりたいという思いがあるからだ。

だから、そういうヤツらとの闘いだった、ということなんだよ。
もう、相当ムカシの話だから、その時代の「パソコンオタク」的な人種はもう絶滅しているかもしれないが。。(あるいは「進化」してる?)
Win95すらなかったし。

きたみ氏のPGの話と同じでしょ? パソコンオタクはそのままビジネスとしてユーザサポートはできない。


オイラは一次窓口もテクニカルサポートも経験したが。。
パソコンオタクの大学生とか、一日中PCいじって遊んでるわけさ。それに対してオイラたちは、1日40件とか電話とって、対応して、そして夜にやっとテクニカル研修とか受けて、とか、そういう生活だから、もうね、違うんだよ。人種が。
はっきりいってしまえば小手先の知識ではオタクどもにかなうはずがない。

だから、ヤツらとは同じ土俵には立たない。敬語を使いながらも、常にプライドは持っていて、ヤツらにはわからないような「上から目線」で対応していたように思う。

たぶんそのとき、心から、「こういうヤツらはイヤだなあ」という思いが刷り込まれたんだろうし、テクニカルなスキルよりもビジネスマンとしてのスキルのほうが大事である、という自分の「ベース」が形成されたような気がするんだよね。