圧倒的重厚感
いわゆる「京浜工業地帯」のど真ん中を歩くときに感じる(オイラは工場地帯を歩くのが趣味のひとつです)圧倒的重厚感。
そして、その重厚感の前では、僕という存在はあまりに無力だし、僕が携わっているギョーカイ、「情報処理サービス業」って何なんだろう、といつも思わされる。
日本を支えているのはコンピュータではないのだ。「物流」なんだよな、と再認識させられる。
ヴァーチャルではなく、リアルだよ。「モノ」なんだよね。
コンピュータは、日本の産業を後方支援しているにすぎない。
世の中は、癒されるために自然に還るのがトレンドみたいだけど(癒しが必要なほど傷ついてのかね、ホント)、オイラは工業地帯をめぐることをおすすめしますね。大自然を前にして自分がちっぽけな存在であると感じてしまうのと類似した体験が、工場地帯でできる。
つまり、「畏怖」だよね、大事なのは。
ちょっと、空気がキタナいのが難点だけど。。
個人的には、オイラは工業地帯で癒されるけど。。癒しを求めにいってはいけないな。
最近タモリ倶楽部とかのおかげでもちあげられてきている「工場オタク」たちと僕の感じ入るツボは、かすってはいるけれどほぼ違うといってよい。
彼らは無機質なデザインに興味がある。
僕は、大自然の代替として工業地帯を求める。
彼らにはキタナい空気は不要だろうけど、僕にはトータル的には必要なのだ。
毎日パソコンに向かって仕事して、メールベースでやりとりして、ネットの海を徘徊しているだけだと、ヴァーチャルな世界がすべてなのではないか、と錯覚してしまう。
それではエンジニアとしての成長はないだろうよ。
オイラは、この閉じたギョーカイの中では「インフラがなきゃソフト開発なんかできねーだろうよ!」と鼻息荒くいきがってはいるが、それも、工業地帯の"リアル"インフラを目の当たりにすると、ゴメンナサイと立ち尽くすしかない。
でっかいコンテナなんか見るとさ、もう、圧倒的だよね。