元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

ハリボテ・システム


ハリボテ・システム - シニアICT土方の【IT公論】

70年代フォークソングの歌詞などに書いてありそうな、
「ヒトの波にうまくのれない」とか。。

今、それを聞いたところで「あっそ」ってなもんで。。だから何なの、と。

 
ヒトの波にのれないから、今はこうやって唄い手としてガンバってます、生計たててます、というのならば、すばらしい。(友部正人さんが思い浮かぶなァ。。)
けど。。

 
今思い返すと、大学を出て数年は、この「ヒトの波にのれない感」をヒッシに主張(というか、自慢?)するヒトたちが周りにたくさんいたように思う。

そんなこといってるヤツに限って、けっこうちゃんと就職して、ちゃんとラッシュの電車にもまれて、文句いいながらも生きてゆける。

 
そういうヒトたちはやがて、ヒトの波に「のれない」という段階から、「のっている自分がイヤだ」というふうに変わってゆく。
「ヒトの波にのってすいすい生きている自分は、ホントの自分じゃない!」と。。

それを言い出すのが、27ぐらいかな。。
そのあたりで、けっこうな確率で第一の転職をしたりする。

転職産業は、この世代に対してヒッシに煽る、煽る。そのぐらいの「ピチピチの」若手が転職市場に出回れば出回るほど、転職産業はボロい儲けを得る。

  
それは、「ドロップアウト」じゃないんだよね。
いっぱしの社会人として、ヒトの波に乗れるようになったからこそ、「新しい環境で自分の実力を試したい!」とか、生意気なことを考えられるようになるわけで。。

27ぐらいになってもホントにのれないままだったら、そもそもドロップアウトする他ない。
「ヒトの波にのれない」と口に出す時点で、その悩みはリアルじゃない。
ホントにそうであればそれを口に出す余裕などない。それどころか、リアルにヒトの波にのれない人種はそもそも世の中に出てこれない。

 
そして、ある特定の傾向を持った人間は、そこで「自分探し」の旅に出る。

僕がもっとも、苦手とする人種。。(女子に多いな)
「自分探し」のウサンクサさについては、いずれ機会があったら書こう。