元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

企業側の「覚悟」がないんじゃないの

企業側の「覚悟」がないんじゃないの

大学生、そして多くのヒトたちがなぜ「就職」「転職」するのかといえば「安定」したいからなのであった。

その事実をすっかり忘れていた。

安定したいというのは「楽したい」と非常に近いところにあって、それをカンゼン否定できるヒトはあまりいないだろう。

そしてそもそも企業は、「自分とこに就職すれば安定ですよ」と、転職、就職希望者に打ち出せないでいる。

安定ですよとはつまり、クビ切りはしませんよということだ。

そして、ベアだかなんとか勧告だか忘れたけど、そういうのに従い、毎年毎年物価水準にあわせた最低限の給料は支払いますよ、と。

それを、企業側がいえなくなってきているのが、もうひとつの問題だとは思う。

なぜいえないか? 「そんなんアタリマエじゃねーか」という声が聞こえてきそうだが、それがアタリマエではないのだよ。

それを「アタリマエ」と考えるのは、単なる今の世の中のトレンドか、あるいは時代にプチ洗脳されている。

 

企業側に、(ようこそ)入ってきて「くれた」人材を「養う」覚悟がない。

問われているのは実は、企業側の「覚悟」なのではないかという気がしないでもない。どちらかというと、労働者側の「覚悟」よりも。

で、結局、覚悟がある、腹がすわっている企業には、優秀な人材がいっちゃうんだよね。安定を求めて入社しても結局バリバリと働いて結果を残しちゃったりするわけだ。

育成計画をたてたり、逐次モチベーションづけをしたりというのは、会社の仕事だと思うんだよ。個人じゃなくて。

そこをきっちり、決めておいたほうがいい。「育ててくれよ」とか「モチベーションを与えてくれ」と望む社員を「受け身体質!」とばっさり切り捨てるような企業に未来はないと思うんだがなあ。