元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

職人とエンジニア

職人とエンジニア

職人ってもともと受け身だろ?

ムカシさ、オイラの実家で、風呂のタイルと水周りとか直してもらうとき、いかにも「職人」みたいなおっさんと、その手下が数日、きてたんだよね。

なんかいっつも機嫌悪そうでさ。。おっさんは若手にいっつも怒鳴ってるし。。

そんでさ、お袋は、毎日毎日、10時と15時にお茶とお菓子出してたのよ。
それをさ、ロクに礼も言わずにエラそーに茶飲んで菓子食って。。

あれってさ、どうなのよ? なんか、エラそーじゃん?
ガキのころ、相当な違和感があったんだよな。
そして、決してウラヤマしくはなかった。

。。いや、そんなハナシをしたかったんじゃなくって。。

職人ってのはさ、そもそも「言われたことをやる」スタンスだったはずだ。前提条件が崩れてたらゼッタイその先には進まない。
なぜなら、前提が崩れた状態だと自身の実力を発揮できないということを知っているからだ。

そして、その前提をあるべき姿にする、あるいは戻すのは自分のbusinessではない、という確固たるスタンスがあった。
だから職人は頑固といわれた。その代わり、自分が想定する前提の「場」があれば最高の実力を発揮してくれた。だからこそ信頼関係があったんだよね。

ところでさ、SEは「職人」の遺伝子をついでるわけだろ?

だからさ、前提条件にうるせーし、前提条件が崩れたらモチベーションなくすし、そもそも受身で「いわれたことしかやらない」し。。

それこそがSEの特性だったはずなんだ。
でも今、そんなSEはビジネスシーンからぽいっと捨てられる。
そして、オイラのいるとこみたいな、最底辺に化石みたいなSEが棲息し続けることになる。。

と、いうことは、この最底辺からのブレイクスルーがあるかもしれんぞ。ということを、予言しておくよ。

時代は、そういう頑固なSEを求めるときが必ずやってくるからね。今の、エンジニアのサラリーマン化のゆり戻しとして。。

でもね、今なぜ頑固なエンジニアが求められていないかというと。。
とある前提が与えられても、最高の生産性を発揮しないからだよ。
だから、ビジネスマンとエンジニアの信頼関係が、完全に崩れた。

でもね、それは、建築ギョーカイとか製造業でもさ、でも同じようなことが起こっているらしい。

だから、頑固なエンジニアも信頼回復に努めなければならないんだ。
そのためには技術の習得が必須になってくるわけだが。。

その「技術」ってどこでどーやって習得するんだ??