元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

やるべきこと。

やるべきこと。
つまらないルーティンワークはやりたくない、とロコツに表明する自信家がいますね。

「企画」だの「デザイン」だの、そういう耳障りのいい仕事をやらせてほしい(そうすれば結果を出せます)、と。

まあそれは、わかりました、と。ところでアナタは、本来アナタがやるべき地味〜な仕事をやりましたか?

やっていないのであればなぜそれをすっ飛ばすのですか? 仕事とは個人プレイよりもまず、組織の中のチームプレイではないのでしょうか?

アナタがやるべき仕事というのはアナタが勝手に決めるのではなくて、上層部なりが判断して決めるのです。その判断に正しいも間違っているもない。決められたらやらなければならない。それが組織というものです。

アナタは、組織に生活を依存しているのでしょう? であれば、上の言うことは聞くべきです。

そしてできれば、「仕事をやらせてもらえない」と愚痴るべきでもない。そのネガティブシンキングは組織内で伝播するので、チームにマイナスの影響を与えます。そういう人材は、不要なのです。

。。というのが(ここまでが)、正論。

ところで、そのヒトがやりたいことは、おそらく皆がやりたいはずで、ということは、ほぼ「順番待ち」なのですね。

そこを飛び越えて自分がその担当になるためにはどうすればよいか。

プロ野球ではないのですから、実力で奪い取る、というシチュエーションは、サラリーマン社会では、あまり見受けられません。

じゃあどうするか、というと。。 まあ現実解としては待つしかないのでしょうが。。

待つのは仕方ないにしても、その待つ期間を短縮することは、できるのです。

それは、遠回りのように見えて実はいちばんの近道である。。

「組織がアナタに対して『今』求めていることをやる そして結果を出す」

と、コトバにすればこれだけです。

組織がアナタに『今』求めていることを、イヤだから、という理由でロコツにやらないヒト、そして、求められてもいない企画書を書いたりとか。。 

そんな人間を組織は必要としない。求められるのは、「まずは」従順さであって、自分のやりたいことをやるには、まず従順さを見せることです。

(ただし、いつまでもいつまでも、従順である必要はない)

従順さを見せる要員の意見を、上のヒトは聞くのです。

具体的には、「上」に対して、今自分がやるべきことは何か? 何をやることが、チームの中でもっとも役にたつか? を、自分から聞くことです。

「上」は、聞いてくる人間に対してココロを開きますよ。

そして、聞いたらそれをやることです。極端なことをいえば、たとえそれがトイレ掃除であっても、ですよ。

ここまで実行できれば、自分の「やりたいこと」への道はだいぶ近づきます。

そしてもうひとつ重要なこと(もっと近づけるためにやるべきこと)は、それをやりつつ、残業の時間に本来あなたがやりたいことのシミュレーションをすること。

残業しずらいオフィスであれば、外で、あるいは家でやる。

本業の時間にやらないことが肝要なのです。

大事なのは「本業」をおろそかにしないこと。「やったふり」をしないことです。

そこまでやっても、自分のやりたいことをやらせてもらえない! と嘆くヒトは多いです。

そういうヒトは、急ぎすぎの感があります。結果というのは一朝一夕にはでません。

あるいは、会社が求めることをキモチを込めてやっておらず、それを会社に見抜かれている。(この可能性がきわめて高い)

(そして余談ですが、そういうヒトたちは「どうしてくれるんだ 責任とれ」とすぐにいいたがるクレーマー予備軍であることが多い)

でも、それでも結果を急ぎたいヒトは、どんどん転職すべきです。

会社が求めることをやる、ということを、ホントウに地道に続けていたとしたら、アナタの会社員としての地力はだいぶついているはずですから、あとは転職活動でうまく自分をアピールすることで、やりたいことができる会社は見つかるでしょう。

あくまで、その会社で地道な作業を続けていれば、のハナシですけども。。

その「耐性」がないと、どこでも仕事はやってゆけません。