2012-12-18 古井由吉さん 引用 よく書くことがあるな、とたずねられる。これにたいして、じつはとうに、書くことはないのだ、という答えがわたしの実感の内にはあるが、そう答えては、世間で働く人たちに無礼にあたりはしないか、と思案される。書くことがなくなったところから、ほんとうのところが始まるのだ、という説明ははたして通るものかどうか、と。日や月や作者: 古井由吉出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1988/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る