元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

「イメージ・ジェネレータ」

「イメージ・ジェネレータ」

河合隼雄先生の対談の中で、「普遍的無意識の中に『曼陀羅』を生み出せる『イメージ・ジェネレータ』が存在する」「仏教圏でない外国のヒトたちも 分析をしているとき、ゼッタイ知らないはずの曼荼羅を描くことがある」というハナシがありました。

これは、すごいなと思います。

これで僕の中でおおよその理屈はつながってゆきます。

普遍的無意識の中の「イメージ・ジェネレータ」には誰でもアクセスできる。ただし意識的にアクセスするのは難しい。

そこは源泉のようなものですから、イメージはまだ見えない。イ メージというのはそのへんに膨大に存するわけではない。


僕が村上春樹さんから引用している、意識上の何もかもをとっぱらったときに現出する(と信じている) 「根源的な闇」とは何か? の回 答はすでにここにある。

とっぱらったときにのみ現出するのではなくて、自分が意識下に意識的に降りていけばそこにたどりつくのでしょうが、日常生活をふつうに送っている 人間にそれをやるのは難しいものです。


僕は、すごく俗っぽいハナシをいえば、そこにたどりつくことで何らかの「カネ儲け」のヒントすら隠されていると思うのです。
「カネ儲け」というのは誇張表現ですが、要は「しあわせ」とやらを手に入れる手法、あるいは手法のヒントといいますか。