元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

リスクを背負う必要なし

2009-04-20 リスクを背負う必要なし

人生において、リスクを背負う必要性など、実はどこにも、ないのです。

たとえば男子の冒険心をくすぐるような、「煽動」が世の中には存在する。

「一生を賭けて○○する」(のがオトコ!)とか、そういう感じの。。(うまく説明できませんが)

まるで、そのためにはすべてをなげうって、無職になって、家族も捨てて。。やらなきゃダメ!みたいな。

実はそういう「いざない」というのは、この資本主義社会においてはすべて、つつましく暮らしている個人、個々の家庭からカネを奪うための「プロパガンダ」にすぎません。

間違った冒険心により、多くのヒトたち(特に、日常に不満を持つ男子たち)が、安定した仕事を投げうって人生の道を踏み違ったりします。

それは結局、その「誘惑」にまんまと負けてカネを根こそぎむしりとられている構図なのです。

夢を追うのであれば、その一方で、稼ぎなさい。生活を、維持しなさい、ということ。

生活を維持することすら投げうつことを要求する「冒険」など、やる必要はない。

あなたにその「器」がない、などと悲観する必要はない。

そもそもあなたには関係のないことなのです。

人生、両極端に振れたからといって良い結果が得られるとは限らない。

凡人が、リスクを背負って成功する確率は、きわめて低い。

凡人が、リスクを最小限にして、あるいはリスクゼロのまま、凡人なりの成功を得る方法は、ある。

凡人なりの成功を得てから、また次の段階の成功については、考えましょう。そこからでも遅くない。一足飛びの成功を考えるほうが、おかしいのです。

凡人なりの成功というのは、絵に描いた餅のような成功の絵図ではなくて、「幸せかどうか」を基準に考えなければならない。

人間の冒険心を利用した資本主義の誘惑というのは、主に男子が引っかかるのですが、女子もそういうのがあります。

女子は、たとえば専業主婦が夢を追いたいのであれば、家事や家庭をなげうつことなく、やるべきことはきっちりやりなさい、ということ。

稼ぐのではなく(主婦業で、稼げないのであれば)、節約にいそしむべきです。

生涯学習」とか、耳障りのよい資本主義の誘惑が、世の中にはたくさん転がっています。

「夢を追う」代替手段としての海外旅行とか、それを煽るメディアとか。。

つまりは、「わきまえる」こと。

まずはそこから。

資本主義のワナにダマされてはならない。

凡人のささやかな成功を得たいのであれば、だらだらと、都度誘惑に負けてカネを使わないことです。