元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

山田博士さん

冷凍魚については、商社たちが大型冷凍庫で魚を何年も保存しておき、値が高くなったころを見計らって、少しずつ店に出すようにしています。もちろん、何年も、十何年も保存するわけですから、ただの水だけで凍らすだけでは持ちません。そのために、いろいろなクスリを……

 
一番いいのは、(略)農産物でも何でも、それを収穫したり捕らえたりしたかたたちと仲間になることなんです。野菜なら農民(あるいは農民の内容を知っている販売店)、魚なら漁師(あるいは自分で市場へ行って実際に自分の目で確かめて仕入れている魚屋さん)、のかたたちと親しくなることです。そうすれば、いつも旬のものを安く手に入れることができ、毎月の食費も減って、逆にいい内容のものが手に入るようになります。
(略)都市人間でいる限りは、本当のことなどいつまで経っても分かりません。自然のことは、自然にいつも接しているかたに聞くのが一番。それをせずに、お金さえ出せばいいのだとばかりに、高価な有機野菜や無添加ものを「無口で」どれだけ購入していても、本当の実態はなかなか分からないでしょうね。一昔前のように、お金持ちだけが「消費者運動や産直」をして高価なものを手に入れる時代は終わりました。いつもぼくが叫んでいるように、「ほんものはお金がかからない」。