元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

河合俊雄さん

思想家 河合隼雄

思想家 河合隼雄

河合隼雄の理想としたセラピストのあり方は、何度も自身で述べているように、自分が劇の登場人物や相手になるのではなくて、いわば劇の舞台になることである。自分は全く背景に退いているのである。このように形にならず背景にあるもので、それが流動的に変化するものを生み出すという事態は、表現することが非常にむずかしい。