元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

家のレベル

なぜ僕が家の掃除をするか、といいますとそれは、「我が家のレベルを上げるため」です。

はっきりいってしまえば、家内の家事レベルに任せてしまっていてはこの家の「レベル」は上がらないのだろうな、ということに気付いてしまったのです。

家のレベルというのは整理整頓されていること、まめに掃除がされていること、これに尽きます。掃除がゆき届いている家のレベルは、高い。

高い骨董品やら美術品とかが飾ってあるとか、家が大きいとか、高いクルマがあるとか、そういった対外的指標はほぼ、レベルとは関係ないのです。

前にも書いたかもしれませんが、高い骨董品が居間に鎮座していても、多くの家ではそれがうっすらとほこりをかぶっています。
家が大きかったりすると隅々まで掃除をするのがイヤになり、家自体がほこりをかぶるようになります。
高いクルマ(イコール、メンテナンスが容易でない)を保持していたりすると、もしかしたらクルマはピカピカなのかもしれませんが、家のことがおろそかになります。

クルマや家といった「デカいもの」を所有する際には、それをメンテナンスしてゆく覚悟が必要なのです。が、そのことを「考えないようにする」ヒトは多いです。


目が行き届くぐらいが、自分の身の丈にあった生活空間なのです。そしてそこ(自分の居住空間)に「聖域」を設けてはいけません。「フタ」をしっぱなしのところ。


掃除がゆき届いている家のレベルが高いのはなぜか? を、僕はうまく説明することはできないけれども、うまく説明してくれる文献などはたくさんあることでしょう。

カンタンにいってしまえば、家族が、ストレスがたまらない家、住みやすい家、ということです。他人に対して着飾る必要はないのです。


家内は、自分の家事のやれる量を基準に考えていて、つまりは、家族のためとか考えて掃除をしているわけではないようでした。「仕方ないから」やる。
また、できうるかぎり、「臭いところにはフタ」の精神で掃除している。

そういう掃除の仕方では、家族全体が不幸になってしまうのです。


世の中のパパさんたちは、休日にゴルフだのなんだのにうつつを抜かすのではなく、家の「維持」に全力を挙げるべきだと思います。

「家族サービス」よりも維持のほうが優先。
「日曜大工」など、やる必要はないのです。

「家内に任せてるから」というのは、言い訳なのです。「専業主婦だからやってもらわなければ困る」というのは、逃げなのです。

専業主婦であれば、掃除は、「いやな仕事のひとつ」としてイヤイヤやってしまいます。それではその家は幸せにはならない。

休日のうちの1日は、家族総出ぐらいで家のメンテナンスに充てるべきです。
大掃除(年に一度)というサイクルでは、ダメなのです。もっとマメにやらなければなりません。