元祖【ひとり公論】

誰かには必ず、ほんの少しだけでも役に立つに違いない、という意味での公論

とにかく、続けること、没頭すること 不可解な柔軟性

トピック

土曜の朝は、ゆったりできるので、だらだらと書けますね。

  • 体調

昨年は、冬に自転車に乗るのが「もうイヤだ!」と考えていたのですが、今年はまだまだ大丈夫ですね。この変化の理由はなんでしょう。暖冬なのでしょうか?
例年は12月過ぎにもうコートをはおっていましたが、今年の冬は、自転車に乗るとき以外コート不要です。ただ、スーツの上着の下にカーディガンを一枚着ています。

  • 原田武夫氏

原田氏のコラム「「拝金主義批判」は日本人の嫉妬心に他ならない」はとてもよかったです。「なるほど」と思いました。
http://biz.yahoo.co.jp/column/company/ead/celebrated/person5/061215_person5.html

なぜ日本人は拝金主義を批判するのか? つまり、嫉妬心旺盛なのか、という話で。。
私なりに解釈すれば、欧米においては宗教をベースとする共同体を維持するにあたって必要な資金を、「金持ち」が純粋に宗教への帰依心から調達してくる。それが明確化されているので、「貧乏人」は金持ちに対する尊敬の念を失わない。(自分たちの共同体は一部の「金持ち」のおかげで維持されているということを知っているから)
日本の共同体は宗教をベースにしておらず、また、日本の「金持ち」はお金を共同体に還元しないから「貧乏人」は金持ちに対する尊敬の念は起こりえない、ということです。

この方は同世代であり、数年前から気になる人材ではありましたが。。
元来エリートですから、昔から相当「庶民の嫉妬」がうざったかったのでしょう。それが行間ににじみ出ています。彼は、それで「馬鹿馬鹿しい」と日本を見捨てるのではなく、新しい中間層の出現を切望しており、煽っています。
私も総論は賛成ですし、同世代なので、乗っていってもいいかなあと独り勝手に考えています。

ただ、最近、やたらと有料サイト、有料ブックに誘導するので、それがイヤなんですよね。。

  • 仕事を創出してゆくのがプロか(クリエイティブ、「横文字職業」系の話)

物書きとか、ミュージシャンの方々は、大変だとは思うのです。作りたいものだけ作って、それで暮してゆけるわけではありません。

作りたいものがなくとも、それなりの品質のものを作り上げてしまえるのがプロです。たとえば、ミュージシャンが10曲入りのアルバムを作るとしたら、その中で作りたいと思って作った曲は1〜2曲ではないでしょうか。残りの8曲は、そのアルバムのコンセプトなどにあわせて、それなりの品質のものを作り上げなければなりません。

それは、苦しいことなのではないでしょうか。アルバムを、5年以内に何枚出さなければいけない、とか、そういう契約。創造力が枯渇したら、やっつけ仕事になり作品の品質が低下し、売上げ減に直結し、やがて、切られる。。
好きなときに好きなものを作る、という契約が成り立つのだとしても、それでは食ってゆけない。。

だから、依頼作業はまだ楽なんです。コンセプトなどをもう指定されて「このようにやってください」と。それをぶつぶつ文句を言いながら、締め切りを過ぎても待たせて(もったいぶって)仕上げてゆくという。。
これは、クリエイティビティを発揮できない「作業」かもしれないけれど、依頼作業はクリエイティビティが枯渇している人材にはやってこない。「今が旬」の人材に仕事が集中する。。

書き出してはみたものの、何を書きたいのかわからなくなってきた。。 「横文字職業に対する嫌悪感」とはちょっと違うような。


ところで、あまり知られていませんが、サラリーマンは上に行くほど、仕事を選べるようになってきます。
それは、出たくない会議には出ない、とか、面倒な交渉は部下に任せて大事な局面だけ(偉そうに)出てゆく、とか、そういうレベルですが。。
サラリーマンが上を目指すモチベーションはそこにあるのではないかと思っています。役職付きになり泥臭い仕事から解放されるかもしれない、といったあたり。

活動・活動に関して(散歩、都市論etc)

  • 「のれんわけ」(タレをもらいうける)

港区の、NPOがやっている「暮らしの写真展」のようなものを、毎年楽しみに観にいっています。
区民から、戦後のモノクロームの写真を提供してもらってそれを展示し、「時のトンネル」というコンセプトで現代の写真、状況と比較する、といったような感じです。
戦後から高度成長期にかけての港区(都心部)の暮らしむきがよくわかります。

最近観にいった、というネタではないのですが。。何故それをふと思い出したのかすらわかりませんが、
その中の写真のひとつに、今も続く天ぷら屋さんのものがありました。説明書きには、昔は皆、住み込みで働いていて、一人前になると秘伝の「タレ」を貰い受けて独立していった、と。。

中卒で住み込みで働いて技術を磨き、「のれんわけ」をしてもらえば一生暮してゆけた(あるいは、そのような夢を持てた)時代。。そこには迷いはなかったはずです。
一国一城の主となり、磨いた技術によりホワイトカラーよりも稼ぐことができる。。
まあ、実際はビルを建てたり不動産に手を出したりする人も多かったのでしょうが。

現代のホワイトカラー異常増殖の時代よりも、健全だと思うんですよね。。
となると、自分が違和感を感じている「昭和ノスタルジー礼賛」と同じになってしまいますね。

飲食業界に限らず、10年、20年と修行して得た経験、技術というのは「お金」に換算されてほしいものです。ふつうのサラリーマンが脱サラしてフランチャイズの飲食店を半年ぐらいの研修の後に始めて、そっちのほうが売れてしまう、というのがおかしい、と。
フランチャイズというのはすべてがマニュアル化されています。
あれ? 自分はけっこう「マニュアル化された世界」が好きなんですけどね。。
今日は思考がおかしいな。。

最近、10年も20年も修行する、という行為自体が化石となりつつあるので、そういう経験をしてきた人がたとえば独立して店を始める、というのであれば単に売れてほしいと思います。「ぽっと出」よりも。

人生観、のような、「こうありたい」的な、または反面教師

  • たまに旅行に行くのが豊かな生活か

さきほどの「のれんわけ」の話と少し関連して。。
好きな仕事に没頭して「何年も旅行にもいってない」という状態は最高にカッコいいのではないか、と考えます。
年に一回旅行に「行かなければならない」という国民の義務はないですし、たまに旅行に行くという妙な余裕がカッコいいとは思えません。
そんな、マスコミに洗脳されたことにすら気付いていない「余裕」よりも、好きではない仕事に拘束されて旅行にもいけない、ほうがまだよいです。

これからの時代のキーワード、トレンドは「没頭する」とか「続ける」とか、そういうあたりにあるということには、気付きました。気付いて、はて、どうするか。。
でも、気付かないよりは、よいです。

  • 不可解な柔軟性

「柔軟性」については以前書き出していました。
http://d.hatena.ne.jp/StevenGerrard/20060807
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一定の期間、マニュアル通りに作業を遂行することを「簡単なこと」と切り捨てる、妙なプライドを持っている人に限って、「無用な柔軟性」を発揮して、チームワークを乱したり、仕事の生産性を無駄に下げたりします。それどころか、その「無用な柔軟性」がエスカレートしてゆくと、遅刻したり欠勤したり、仕事に穴を空けたりします。それならばその仕事に就かなければよい、ともいえるのですが、「自分はこんなことをやっている人種ではない もっとクリエイティブなことをやりたい」みたいなことを本気で考えているんですね。ある職種にふさわしい人は、必ず仕事に引き合わせられるチャンスがめぐってくるはずで、チャンスがこない人は、単に向いていない(世の中が求めていない)ということだと思います。
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すべて自分の都合の良いほうに考える「柔軟性」についていけないことがあります。

メールで、あえてぼかして、自分の行間のニュアンスを相手に強要するとか。依頼のメールでも「〜してください」とはあえて書かずに。。でもニュアンスで依頼する。
依頼されたほうは「依頼しているんだろうな」というニュアンスは感じつつも「『〜してください』と書いていないから、これは依頼ではない」と思い込むほうを選択する。後で言い訳ができます。
依頼したほうは、「あれだけ行間に『におわせた』のだから、やってくれるだろうという『認識でいる』」。この「〜という認識でいた」というのが最近の曲者ですね。その「認識」はほとんどの場合独りよがりなのです。

「Aを買ってきてほしい Aがなければいらない」と頼んでも、「無用な柔軟性」を発揮してBを買ってくる、とか。。
「BはAと似てたから それに自分もBがほしいし」とよくわからない言い訳をする。

この例、ちょっと違うな。。 たとえがヘタですね。

とにかく、最近の世の中の会話においては、確認をとっていないにも関わらず相手はこう思っているはずだ、という「認識」ばかりが一人歩きします。その「認識」というのは相手ではなく自分にとって都合のよい解釈ですが、相手は相手自身にとって都合のよい解釈をするのですから、話がかみ合うはずがありません。
ビジネスにおいてもそうですし、プライベートでもそうです。

「時間を守らない」というのが顕著な例です。とある内部の打ち合わせについて、「これは重要ではない」と各々が自分の都合のいいように重要性を勝手に解釈して、遅れる。あるいは、出ない。


筆が乗ってゆかないな。。 今日はこれだけ書いているのに、筆のノリが悪いです。文章がヘタですね。
頭が冴えていないのでしょう。